章衡はようやく我に返ったかのように、伏し目がちに章何を見た。「足の具合はいかが?」
彼が気にしているのは、紛れもなくそのことではなかった。
章何の心にはむろん明らかであり、すぐさまただ一言、「まあまあだ」とだけ答えた。
話はここまでだ。章衡と林鳶が分別をわきまえているなら、もう去るべきだった。
しかし、明らかに、章衡は分別をわきまえていなかった。
「久しく兄上と対局しておらぬ。今日ちょうど暇を得ましたゆえ、いかがかな、一局?」
その下心は、誰の目にも明らかだった。
章何は断ろうとしたが、意外にも、林鳶が口を開いた。「それもよろしゅうございますわね。わたくしも義姉上とゆっくりお話ししとうございます」
「ゆっくり」という言葉に、わざと力が込められていた。
喬念はようやく顔を上げて林鳶を見た。
見ると、林鳶は依然として彼女特有の優しげな表情を保っていたが、その両目は明らかに喬念に、話がある、と告げていた。
その態度は、少し強引だった。
喬念は眉をわずかにひそめ、林鳶の今の態度と気迫は、過ちを犯した人間が持つべきものではないと感じた。
ならば、教えてやろうではないか。過ちを犯した者は、どのような態度をとるべきかを!
すぐさま、微笑んだ。「ええ、よろしい!」
林鳶が残って喬念と話をするというのなら、章衡も当然、堂々と残って章何と囲碁を打つことができる。
部屋の中では、玉でできた碁盤の上に黒白の碁石が配置されていた。
章衡が一石を打つと、視線は思わず外へと向かった。
章何はじっと碁盤を見つめ、声は淡々としていた。「対局には集中が必要だ」
章衡はようやく視線を戻し、章何を見やり続けて石を打った。
一方、部屋の外、青桐の木の下では、喬念が地面に散らばる小石を見て、口元に軽い笑みを浮かべた。「義妹、拾うのを手伝ってくださらない?」
林鳶の顔色はわずかに曇ったが、そっと部屋の中を見やりそれから頷いた。「ええ、ようござりますわ」
話す間、本当に身をかがめて小石を拾い始めた。
一方、喬念は傍らに腰を下ろし、冷ややかに見ていた。
林鳶が地面いっぱいの小石をすべて拾い終えるまで待って、彼女はようやく低い声で口を開いた。「私に何か話したいことがあるのでしょう?」
林鳶は小石をすべて籠の中に投げ入れ、それから喬念を見た。「兄上が申しておられました。