-51 女子会の夜-
2人はゲオルの店に寄り、缶ビールやワインと言ったアルコールに、そしてチーズにポテチなどの肴を買い込み光の家に向かった。後から自分達も参加したいとパン屋のミーシャとローレン、林田家のネスタから連絡を受けたので多めに買い込んだ。
皿に買い込んだ肴を並べ、冷蔵庫で酒と一緒に冷やしこみ、3人を待ちつつ風呂に入ってから先に2人だけで始める事にした。
汗を流した2人は缶ビールを同時に開け乾杯する、一気に口に流し込んだ。火照った体の五臓六腑にビールが染み渡る。
しばらくして色々と買い込んだ3人がやって来た、両手に沢山の買い物袋を抱えている。
ネスタ「何だい、もう始めているのかい?連れないね。」
ドーラ「何言ってんの、まだ始まったばかりだから問題ないって。」
ネスタ達が一緒にテーブルを囲み、改めて・・・。
5人「乾杯!!」
ミーシャ「パンを固めのカリカリに焼いて味付けしたら良い肴になっていいわね。」
ローレン「このローストビーフ、ワインにぴったり。」
5人「お酒が美味しい~。」
話題は光の恋愛についてとなった、先程のカフェにおけるナルとの様子を見て察したドーラが切り出した。
光はナルとの今までをゆっくりと語っていった。新聞の勧誘で偶々来た事や、無理言って料理を沢山作ってもらった事、家庭菜園を手伝って貰った事に昨日の事。余す事無く語る光の顔は少し赤くなっていたが生き生きとしていた。
ローレン「過去の話はここまでとして・・・。」
ミーシャ「ナルの事、どう思ってんのよ・・・。」
光「だ、だから料理が上手くて、スイーツも上手くて、いざという時頼りになるし・・・。」
ドーラ「もう、回りくどいわね。だから?一緒にいる時どうなのよ。」
光「何かこう・・・、どきどきすると言うか、楽しくて離れるのが嫌になって、ずっと一緒にいれたら嬉しいと言うか・・・。」
ネスタ「ナルが大好きで、愛しているんだろ?好きで好きで堪らないんじゃないのかい?」
光「・・・はい、大好きです!出来る事なら今すぐにでも顔が見たい、手を繋ぎたい。横顔をずっと眺めていたい!ぎゅっと抱きしめたい!何もかもかなぐり捨ててでも良いから会いたい!」
涙を流し、大声で泣き叫んだ光をネスタがぎゅっっと抱きしめ、気持ちを確かめた。
ネスタ「その気持ちに嘘は無いみたいだね・・・、そろそろ頃合いかね。」
ネス