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Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」73

3. 「異世界ほのぼの日記」73

Author: 佐行 院
2025-03-16 04:33:08

-73 証拠-

 光明は警察署で解析を終えた映像を林田と確認していると、我慢できなくなったのか結愛が競馬場から『瞬間移動』してきた。興奮からか、それとも火照っているからか顔が赤くなっている。まぁ、今日はそんなに暑くない様に思えるのだが。

結愛「光明・・・、証拠出たか・・・?!出ーたーかーあー?」

光明「お・・・、落ち着けよ・・・、林田さんの・・・、大人の前だぞ!!」

結愛「えっ・・・、コホン・・・、私とした事が。失礼。」

林田「大丈夫ですよ、無線からも会話がちょこちょこ聞こえてましたから。」

光明「取り敢えず見よう、再生するぞ。」

 光明はノートパソコンのエンターキーを押して映像を再生し始めた、全体的に暗いが松明が揺らぎバーの間接照明の様に照らしている。数秒後、顔を隠した3人組がある牢屋に入って行った。別のカメラの映像に切り替わり、3人がはっきりと映っていた。続きを再生しようとすると、窓の外から聞き覚えのある声がする。

声「その映像、ちょっと待った!!」

林田「ここは15階だぞ、誰だよ?!」

 3人が窓の外を見ると背に人の姿をし、小さくなった巨獣人族を乗せたコッカトリスが飛んでいる。デカルトがガヒューを連れてきたのだ。

デカルト「のっちー、超特急で来たから疲れた、お茶でもくれや。」

林田「デカルト・・・、その呼び名止めんかい。」

デカルト「ううむ・・・。とにかく希(のぞむ)、早く入れんかい。」

光明「もしかしてさっき仰っていた独自ネットワークとコネって・・・。」

林田「お気付きですか。私の友人、ダンラルタ国王のデカルトです。」

結愛「世間狭・・・。」

 呆然としている結愛を横目に窓から入って来たデカルトは背からガヒューを下ろすと人の姿に戻り光明に再生を促した。

デカルト「貴方が光明さんですね、お邪魔してすみませんでした。再生をお願い致します。」

光明「あ・・・、はい・・・。再生します。」

 映像が再生され、3人の姿がくっきりと映っている。その内の1人を見てまずデカルトが反応した。

デカルト「間違いない、金を渡しているのはクァーデンですよ。主のパントリー・クァーデンです。」

結愛「受け取っている内の1人は・・・、間違いありません。私の憎き父・・・、貝塚義弘です。」

光明「もう1人は魔学校の入学センター長だ、確か名前は・・・、リンガルス!!」

林田「光明さん、音声をお
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