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Home / 青春 / (改訂版)夜勤族の妄想物語 / 3. 「異世界ほのぼの日記」91

3. 「異世界ほのぼの日記」91

Author: 佐行 院
2025-04-01 10:18:57

-91 空からの来客-

 宴が続く中、月の輝く星空から大声が響き一同を騒然とさせた。

声「この私を差し置いて、皆さんだけでお楽しみとは何事ですか?」

光「な・・・、何?!」

 全員が飲食をやめ空を見上げた、見覚えのある1頭のコッカトリスが3人のホークマンを連れて地上へとゆっくりと舞い降りた。背には軽装の男性が2人乗っている、林田が逃げる様にして家の中へと駆けこむ。

林田「ま・・・、まずい・・・。誘うの忘れていた。」

 舞い降りたコッカトリスが背に乗っていた2人を降ろし人の姿へと変わる、ダンラルタ国王であるデカルトだ。横にはホークマンである甥っ子と姪っ子が3人共揃ってお出まししている。姪っ子が背から降りた男性と軽くキスを交わす。甥っ子達はウェアウルフと取り皿を持ち、焼肉を取りに行こうとしていた。

デカルト「2人も乗せていたから疲れましたよ、と言うかのっちはどこですか?」

ネスタ「のっち・・・?ああ、ウチの旦那ですね。さっき家の方に走って行きましたよ。」

デカルト「奥さん、かしこまらないで下さい。我々はもう友達ではないですか。」

林田「そう仰って下さると助かります!!」

デカルト「またそうやってかしこまる、やめろと言っただろのっちー。」

林田「人前だから、それにのっちはダメだって。」

 2人のやり取りを数人の女性がヒヤヒヤしながら聞いていた、1国の王に何たる態度を取っているのだと言わんばかりに。その内の1人であるドーラが質問した。

ドーラ「お義父さんと国王様、いつの間にそんな関係に?」

デカルト「これはこれはいつぞやの受付嬢さんではありませんか?まさかのっちの娘さんだったとはね。」

林田「たった今俺の息子と結婚したんだよ、だから義理の娘ね。」

 横から聞き覚えのある女性が口の中で黒毛和牛をモグモグさせながら声を挟んだ、その声には光も懐かしさを感じている。

女性「じゃあ私達と一緒で新婚さんって訳だ。」

 声の正体は先程キスを交わした女性ホークマン・キェルダだ。

光「キェルダ!!久しぶりじゃない!!」

キェルダ「ついさっき新婚旅行から帰って来たのよ。」

光「えらく長めの新婚旅行だったのね。」

キェルダ「あんたは暫く仕事を休める位稼いだみたいじゃない。」

光「流石、言ってくれるじゃん。」

2人「あはは・・・。」

 2人が談笑している中、バルタンの兄・ウェインとホークマンの弟
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