「はっはっはっ! 守様、大人しく寝ていれば良いのに!」
「ぬかせ、ガウス! お前に美味しいとこだけ持っていかれてたまるか! 冗談言ってないで、挟み込むぞ!」「ははっ!」
俺とガウスはスカードを挟みこむ様に左右に別れ、上手く連携し、追い込んでいく!
「ぬっ! ぐうっ!」
それに対しスカードも懸命に対応しているが、正直分が悪すぎると俺は思う。
というのも俺とガウスの師弟コンビの息の合った連携、更には雫さんと学の息の合った支援、そしてファイラスが誇る各将と粒ぞろいの人材のバックアップがあるのだから……。
そしてこの猛攻に耐え切れず、スカードのアーマーアームドに細やかなヒビが増えてきているのが分った。
(よしよし! 間違いなく追い込んできている証拠だ!)
「守さん! 今、サイファーの解析が終わったわ! サイファーはもう体力、魔力共につきかけている! やるなら今よ!」
「分かった、ありがとう雫!」(……あ、雫さんのこと初めて呼び捨てしてしまった……。そして雫さん、顔若干赤くなってんな、うん……)
これは恥ずい。
が、今はスカードに集中したいところ。
『てことで、手筈通り頼むぞ学!』
『はいはい……』俺と学は心の会話を終え、右手以外の全身の主導権を学に任せる。
そう、この時の為に取っておいたとっておき!
それをスカードに食らわす為にね……!
刹那、そのチャンスが訪れる!
スカードの鎧の隙間に雫さん達が射た弓矢が数本刺さり、奴の動きが極端に鈍くなる!
「うぐうっ……!」
だからか、スカードが苦しそうに呻いている!
そして、ガウスは当然そのチャンスを逃さない!
「はああっ!」
ガウスはここぞとばかりに気合の入った必殺の