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Home / ファンタジー / 異世界転生案内人カイ〜私の人生をあげるので、貴方の人生を私にください〜 / 14.私は小学校5年生の時に、万引きをした。

14.私は小学校5年生の時に、万引きをした。

Author: 専業プウタ
2025-06-25 18:10:07

私は異世界転生案内人『カイ』。今日も私の元に来客が来る。死んだ人間に私は選択肢を示す。異世界に転生できるなら、貴方は次はどんな人生を選びますか?

 今日もお客様が来た。

 澤村菜々子34歳。

 私から見ればとても幸せな人。

 私はあと100年くらいすれば、刑期の500年を終えるはずだ。

 今まで何人の人の進路の案内をしただろう。

 何人分の人生経験を積んだだろう。

 早く私は私の人生が生きたい。

 ここに来る人間は、横柄で贅沢な人間ばかり。

 私ならもっと大切に自分の人生を生きる。

 今度、生き返ったら人のために何かをするのもいいかもしれない。

 ボランティア活動をしたりしたら、来世では良い選択肢を与えられる気がする。

 男は浮気するものだと今の私にはわかっている。

 男になど惑わされず自分の人生を生きていきたい。

 1人で生きて行くだけのスキルを身につければ問題ない。

 運よく美人に生まれてきたら男などあちらから跪いてくるだろう。

 もう、2度と搾取される側にはならない。

 今の私ならもっと上手くやれる。

 早く刑期が終わってくれますように⋯⋯。

 私は生きたい!

 自分の人生を⋯⋯。

 ♢♢♢

 何もかもに恵まれてきた私、澤村菜々子は常に刺激に飢えていたのかもしれない。

 美貌も金も生まれながらに持っていた。

 静かにしていれば、黄金のレールに乗った人生を生きられた。

「菜々子お嬢様は、本当に勇気がないね。ドラッグストアが1番万引きしやすいんだって」

 私は小学校5年生の時に、万引きをした。

 それは、みんなの仲間だということの証明だった。

 ポケットの中にそっと入れたリップスティックが仲間の証。

 それで私は仲間と認識された。

「私らって、ずっと将来的にもつるんでいるんだろうね」

「菜々子様って、金持ちだし将来大物になりそう!」

 小学生にして万引きを平気で
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