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17話 変態は血を吹く

Author: satomi
last update Last Updated: 2025-05-25 07:31:15

本当にここの高校の図書室には碌な本がないな。

静かだし、今日の更新について考察しよう。

男バージョンで、冬服お披露目だな。

うーん、服を一枚一枚脱いでいきながら、歌う。曲は80年代ポップスでいこう。

ジャケット、シャツ(中に夏のTシャツ着てる)、ベルト、パンツ、の順で焦らす感じ。本当にゆっくり脱ごう。ラストは暗転だな。曲は90年代ポップスで。

翌日。教室は煩い。もうそういうもんだと思っている。

「あれは一昨日の女バージョンのスーツとペアルックよね?」

「あ、そうだ!冬服?」

冬服です。

「風邪よくなったのかなぁ?」

はい、仮病というやつだったので。

「それにしても色っぽいよねー。焦らすもんだよ、全く」

「それは誰もが思う事だよ、変態は違うだろうケド」

ただし、変態は除く。ってなんか‘イケメンに限る。’に似てるな。

「誰が男の裸見たいんだよ?そんなもん見てもクソも面白くない」

「女バージョンだったら鼻血だして穴が開くほど見るんだろうに…なんか不憫」

俺もそう思う。でも鼻血出して穴が開くほどって物凄い執着だなぁ。

今日は女バージョンです。どうするかなぁ?

変態を喜ばせてばかりの動画は嫌なんだよなぁ。

いつも髪型がロングだからそんな彼女が髪切って、超元気にブランコからジャンプ!また、ガーターベルト。寒いのキライ。でもジャケットでシャツのボタンはギリギリまで外す。胸パッド入れます。こればっかりは……。

翌日、教室が煩いのに慣れつつある。

「昨日も素晴らしかった!!ガーターベルト…ちらっと胸元。変態とでも何とでも言え!鼻血が出たさ、ああ出た。そして何度も動画を見た」

「変態。死にそうになりながら、その勇気には感服するよ。変態だけど」

「脚もキレイだし。『T』様は非の打ちどころがないなぁ」

俺は完璧だ。おっと未来に『調子に乗るな』って怒られそうだな。

「美人で脚がキレイで指もキレイだし、二の腕もゼイ肉ないよね」

「ただ…胸がないよね……」

「それは言わないお約束♡」

グサッと俺に刺さる。しかたないじゃん。巨乳は無理があるから。巨乳になるにはパッドがどんだけ必要なんだ?そして、リスクも多いし。貧乳を俺は選んだ。

「俺はそれでも『T』様が好きだー!!」

さすが変態!貧乳でもいいと。脚フェチか?

変態の大告白の後男バージョンの撮影です。

うーん、ベッドサイドで逆に着ていくってのは?
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