Be mine forever

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last updateLast Updated : 2022-10-30
By:  LushOngoing
Language: English
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Synopsis

"I don't understand how she is so dominant over me, yet a complete mess under my control." - Ethan Brown ********** Madison is a full package, when it comes to being the obedient worker, best friend or sister and pampered for being short and cute, she is also the most protective person. Obviously, when Ethan hurts her best friend, she has all the reasons to hate him, keeping his dangerously beautiful face the last thing, she would want to fall for. But what happens when Ethan, ends up becoming her new boss? Will they forget their past and work together or end up becoming something they never expect.

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Chapter 1

Author's Note

私、花村千歳(はなむら ちとせ)は神崎悠真(かんざき ゆうま)と、私の故郷に古くから伝わる婚姻のしきたりに従って結ばれてから、6年が経った。

7年目を迎えた今年、彼は亡き兄が遺したすべてを受け継いだ。

――兄の妻、神崎紗耶(かんざき さや)も含めて。

悠真は紗耶の部屋で夜を過ごすたび、戻ってくると私を抱き寄せ、優しく囁いた。「千歳、もう少しだけ待ってくれ。紗耶に子どもができたら、その時は君とちゃんと式を挙げる」

それが、一族の当主として認められるために、彼に課された唯一の条件だった。

東都に戻って半年、悠真は紗耶の部屋を52回訪れた。

最初は月に一度だけだったのに、今ではほぼ2日に一度。

そして52回目の夜を、私は一睡もできないまま夜明けまで過ごした。

朝になって届いたのは、紗耶の妊娠を告げる知らせだった。

けれど、それと同時に耳に入ってきたのは――

悠真と紗耶が結婚するという話だった。

「ママ、おうちで誰か結婚するの?」

部屋いっぱいに飾られた祝い飾りを見つめながら、事情も分からず首をかしげる息子を、私は静かに抱き寄せる。「そうよ。パパは、大好きな人と結婚するの。だから、私たちもここを出て行かなくちゃね」

悠真は知らない。

私たちの一族は、もともと婚姻という形に縛られることはないのだから。

……

息子を寝かしつけると、私はスマートフォンを手に取り、故郷に戻る航空券を予約した。

けれど年始の休暇が終わったばかりで、帰省客や仕事始めの人々が一斉に移動する時期だった。

最も早い便でも、出発は7日後。

表示された日付を見つめたまま、私はしばらく動けなかった。

1月11日――私と悠真が故郷の婚姻のしきたりに従って結ばれてから、まる7年の記念日でもあった。

まるで運命が決めた巡り合わせのようだ。

私は苦く口元をゆがめた。

……ちょうどいい。

始まりがこの日なら、終わりもこの日にしよう。

そのとき、不意に濃厚なクチナシの香りが背後から私を包み込んだ。「何を見てるんだ?」

頭上から降ってきた悠真の優しい声に、私は反射的に画面を消す。「宝石の記事を見ていただけよ」

たった半年で、紗耶がまとうクチナシの香りは、今では悠真の体にまで染みついてしまっていた。

私は嫌悪感を覚え、そっと彼を押し返す。「お風呂に入ってから話して」

悠真は自分の服の匂いを嗅ぎ、少し気まずそうに苦笑した。「……すぐ入ってくる。最近ずっと君をないがしろにしてしまって、ごめん。この数日は紗耶のところには行かないから」

紗耶――そんなにも自然で親しげな呼び方。

以前は人前だけでも「紗耶さん」と呼び、体裁だけは繕っていたのに。

今では「さん」もつけない。

事情を知らない者が見れば、紗耶こそが彼の妻だと思うだろう。

やがて浴室の扉が開き、湯気をまとった悠真がバスタオル姿で出てきた。

広い肩に引き締まった腰。

すらりと伸びた体には、この年齢の男には珍しい、どこか少年らしい面影が残っている。

その姿を見ていると、7年前の彼が重なった。

夜露をまといながら、私の故郷に伝わる古い風習に従って、夜更けに私のもとを訪ねてきた彼。

誇らしげに胸を張り、世界中に言いふらしたいと言わんばかりに笑っていた。「千歳、今日から君は俺の人だ。これから先もずっと、俺たちは二人で生きていこう」

私がぼんやり彼を見つめていることに気づくと、悠真は嬉しそうに笑い、私を強く抱きしめた。「千歳、今日は君だけと過ごす。どこにも行かない」

柑橘の爽やかな香りに、わずかに残るクチナシの香りが混ざり合う。

そのちぐはぐな匂いは、胸が悪くなるほど不快だった。

私は静かに目を伏せる。

もう、目の前のこの人は、あの頃の彼ではない。

そのとき、ノックの音が静寂を破った。

「悠真様。紗耶様のご気分が優れません。どうかお部屋までお越しください」

その報告を聞いた瞬間、不機嫌そうな表情は一瞬で消え、悠真の顔は緊張に染まった。

慌ただしく服を着替えながら尋ねた。「どうしたんだ?医者は呼んだのか?」

数歩進んだところで、彼はようやく立ち止まる。

申し訳なさそうに振り返り、ドアにもたれていた私を見つめた。

「紗耶の様子を見てくる。兄が亡くなってから、彼女には俺しか頼れる相手がいないんだ。

すぐ戻るから。千歳は、一番物分かりがいいだろ?」

――「物分かりがいい」。

その一言だけで、私は半年もの間、52回もの夜をひとりで過ごしてきた。

私の故郷には、二人が古のしきたりに従って誓いを交わしさえすれば、それは生涯の伴侶として添い遂げるという契りになる。

だが悠真、私はあなたの世界のしきたりに従って、52回も私たちの誓いを手放してしまった。

私は静かに口を開いた。「悠真」

悠真は眉をひそめ、何か慰めの言葉をかけようとした。

だが、その瞬間。

不意に肩に掛けられた重みに、彼は思わず息を呑む。

私はコートをそっと彼の肩に掛けた。「夜は冷えるから。ちゃんと羽織って行って」

彼は肩のコートを握りしめ、複雑な表情で私を見つめる。「千歳、君……」

胸の奥に込み上げたこの苦しさが何なのか。

彼がそれを理解するより早く――

バタンと、ゲストルームの扉が閉まった。

あと7日。

悠真。

もう、あなたを待つことはない。

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