Dear Ex-wife, You're More Than A Substitute

Dear Ex-wife, You're More Than A Substitute

last updateLast Updated : 2025-05-20
By:  Tee GrowrichUpdated just now
Language: English
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I felt it when he called my eyes the most beautiful in the world. Kissed them like they were his salvation. But they were never really mine. He loved me, yes… But he loved her first. And I was just holding on to what she left behind... Now she's back and demand what's her. What will be left of me if she takes everything?

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Chapter 1

Chapter One

私の通う高校には、アイドル並みに人気の双子の兄弟がいる。

二人だけで、全校女子生徒のハートを鷲掴みにしてるんじゃないかってくらいの人気ぶり。

私、小嶋希空(こじまのあ)も彼らのファンのうちの一人だ。

お兄ちゃんである相楽陸斗(さがらりくと)くんは、少し癖のあるミルクティーブラウンの髪に、タレ目の二重の瞳と目元のほくろがチャームポイント。

弟である相楽海斗(かいと)くんは、染めていないサラサラの黒髪に、涼やかな切れ長の二重の瞳が印象的。

相楽兄弟は、双子でも顔は全然似ていないけど。

兄弟そろって目だけでなく鼻も口も整っていて、少女漫画のヒーローにも負けないくらいのイケメンだ。

おまけに成績も優秀で、陸斗くんはサッカー部、海斗くんはバスケ部で運動神経も抜群。

そして、兄の陸斗くんは私の好きな人でもある。

陸斗くんと初めて話した日のことは、今でも鮮明に覚えている。

あれは、今からちょうど1年前のこと。

高校に入学して間もない、4月のある日の放課後。

私は、担任の先生から授業で回収したクラスメイト全員分のノートを、教室から職員室まで運ぶようにと頼まれた。

「日直でもないのに、なんで私が……」

『小嶋お前、暇そうだから』って、先生ひどくない?!

そりゃあ今後部活に入る予定もないし、今日は学校が終わったら真っ直ぐ家に帰るだけだけど。

入学して早々に雑用を頼まれるなんて、ついてない。

「はぁ……」

クラスメイト40人分のノートを胸の前で抱えると、無意識にため息がこぼれた。

ていうかこれ、けっこう重い。その上、何冊ものノートを胸の前で抱えていると、目元が隠れてしまって足元がおぼつかない。

私は、足元に気をつけながらゆっくりと階段をおりていたのだが。

──ズルッ!

「きゃっ」

ふとした瞬間に足が滑り、体が大きく後ろにのけぞった。

うそ。おっ、落ちる……!そう思ったときだった。

「危ない!」

私は、後ろから誰かに抱きしめられた。

え!?

「キミ、大丈夫?!」

相手の人の両腕が、後ろからしっかりと私の腰にまわされている。

誰かが、助けてくれたんだ。

「はい、ありがとうございま……」

私は、助けてくれた人にお礼を言おうと後ろを振り返った。だけど、最後まで言葉を発することができなかった。

だって相手の男の子が、思わず息を飲むほどきれいな顔立ちをしていたから。︎︎︎︎︎︎

「怪我はない?」

にっこりと微笑む彼。

やわらかそうなミルクティーブラウンの髪が、窓から入ってきた風で揺れる。

「はい。おかげさまで大丈夫です」

「そう。なら良かった」

彼は私から手を放すと、階段に散らばったノートを拾い始める。しばらくそれをぽーっと見ていた私も、慌てて一緒にノートを拾う。

「これ、職員室へ持っていけば良いのかな?」

ノートの束を抱えた彼が、私に尋ねる。

「いや、でも悪いです」

「遠慮することないよ。クラスメイトなんだから、助け合うのは当たり前」

クラスメイト……こんなにもかっこいい人、同じクラスにいたんだ。

まだ入学して数日だから、クラスメイト全員の顔と名前を覚えていなかった私。

そういえば、入学早々女の子にキャーキャー言われている人がいたような気がする。

えーっと、確か名前は……そうだ。相楽くんだっけ。

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