Death's Day

Death's Day

last updateLast Updated : 2021-09-11
By:  Musing MusiteOngoing
Language: English
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Synopsis

Jason and Annabel discover a horrifying side of themselves after going through abuse and neglect—they can bring death. Courted by a strange, shadowless creature, they find themselves elevated from a position of nothingness to power. They would stop at nothing to prove their loyalty to the creature. Perhaps not even at the risk of their own destruction... That is, until they discover other purposes and find themselves entangled in love's meddlesome tentacles.

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Chapter 1

PROLOGUE: LONG, LONG NIGHT

昨夜、検査の結果が出た。私、葉山莉乃(はやま りの)は妊娠5週目だった。

真っ先に夫へメッセージを送った。けれど一晩待っても返信はなく、結局、彼は家にも帰ってこなかった。

翌日になって、夫の南條征也(なんじょう せいや)がどこで何をしていたのかを知った。きっかけは、誰かがSNSに上げた集合写真だった。その中央で、私の夫はある女性と隣り合って座っていた。征也の口元には、私には滅多に見せない、穏やかな笑みが浮かんでいる。

その隣の女性を、私は知っていた。

夫の初恋の相手であり、彼がずっと忘れられずにいた人――篠原渓(しのはら けい)だ。

四年。征也を好きになってから、追いかけ続けた時間だった。渓が夢を追ってパリへバレエ研修に旅立ったあの年、私はようやく彼との結婚に漕ぎ着けた。

それから結婚して三年。

渓が帰国したのは、よりによって私の妊娠が分かったその夜だったらしい。そして征也は、いともあっさり、渓のいるほうへ戻っていった。

本当に、笑える。

これだけ長くそばにいれば、どんなに冷たい人でも少しは情が移ると思っていたのに。

スマホの画面を見つめたまま、胸の奥が細かく引き裂かれていくように痛んだ。深く息を吸い込み、集合写真をもう一度だけ見つめて、静かに目を閉じた。

そして、決めた。

もう、征也にメッセージを送り続けるのはやめよう。

「見ました」という意味を込めて、私はその投稿に「いいね」を押した。

すぐに弁護士へ連絡を入れ、離婚届と必要な書類を手配してもらった。荷物をまとめながら待っていると、しばらくして弁護士の事務所から書類が届けられた。けれど、征也はまだ帰ってこない。

必要な書類に目を通してから、離婚届に必要事項を書き込んだ。それをダイニングテーブルの上に置き、私はスーツケースを引いて家を出た。

クローゼットに残してきた服も、妊娠している以上、どうせすぐ着られなくなる。そう思うと、一着も持っていく気にはなれなかった。

今の時代、夫がいなくたって子どもは育てられる。まだふくらみすらないお腹にそっと手を当て、これからどこに部屋を借りようかとぼんやり考えた。

征也はかなりの金持ちだ。結婚するとき、財産について特別な取り決めもしていなかったので、離婚となれば、婚姻後に築いた財産は財産分与の対象になるはず。

この三年で、その資産は大きく膨れ上がっていた。たとえその一部でも手に入れば、子どもを連れてのんびり暮らすには十分すぎる額だ。

離婚の件は、すべて片づいてから両親に話すつもりだ。

だから今夜の宿には、東都中心部のホテルを選び、征也から渡されていたカードで部屋を取った。

どうせ離婚すれば、私はそれなりの財産を手にする。今から少しばかり贅沢をしたところで、罰は当たらないだろう。

ホテルに入り、チェックインを済ませて部屋に入ったところで、ようやく征也から着信があった。きっと家に戻って、離婚届を見たのだろう。

「今度は何のつもりだ」

電話がつながった瞬間、耳に飛び込んできたのは、不機嫌で苛立ちの滲んだ声だった。

「俺は一睡もしてない。お前の相手をしている暇はない」

昨日までの私なら、きっと何も問いたださずに征也を心配していただろう。

一晩中帰ってこなかった理由なんて追及もできず、怒りもしぼみ、情けないほどあっさりと彼のもとへ戻っていたはずだ。

けれど、あの写真を見てしまった今、彼に尻尾を振るだけの妻でいるつもりは、微塵もなかった。

「離婚届は記入して、テーブルの上に置いてあります。あなたも署名したら、あとは弁護士に連絡してください」

自分でも驚くほど、声は冷たく落ち着いていた。

もう、征也を優先する理由なんてどこにもなかった。

それでも征也は、私が本気で離婚するなど、少しも思っていないようだった。私の言葉など聞こえていないみたいに、勝手に話を進める。

「浩也に迎えに行かせる。俺はこれから会議だ」

会議?知ったことか。

何も言わず、通話終了のボタンを押した。

出会ってから今日まで、私のほうから彼との電話を切ったのは、これが初めてだった。

それでも、胸の奥の痛みは止まらない。大きなベッドに倒れ込んでも、少しも楽にはならなかった。目尻から涙がこぼれ続け、ふかふかの枕を濡らしていく。

豪奢な天井を見上げながら、心の中でそっと決めた。

南條征也のために泣くのは、今夜で終わりにする。

妊娠初期特有の眠気のせいもあったのだろう。泣き疲れた私は、そのまま深く眠り続けた。

ふたたび目が覚めたのは、翌日の午後5時。

ひどい空腹で、ようやく意識が現実へと浮かび上がった。

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reviews

claudianovena
claudianovena
nice story ! do u have any inquiries that i keep in touch with you ? £ have sth to discuss abt the book. ...
2022-04-01 14:05:25
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