His passion

His passion

last updateLast Updated : 2023-05-24
By:  elifOngoing
Language: English
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1 rating. 1 review
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Not any seconds have passed , when he didn't think about Hazel, although he have a urge to taint her soul; to imprison her in his cage forever, but one thing was sure which hasn't changed in these restless years_ his lust for her body.

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Chapter 1

A naked loathe for her

自慢では無いが、私には頭脳明晰、眉目秀麗な天が味方に付いて完全に一人勝ちした様な兄がいる。父の後を継ぐように騎士になり今や副団長。

片や妹である私は、良くも悪くも人並み程度。学力も平均的で特別目立った功績もない。

最初に言った通り、自慢するつもりは毛頭ない。むしろ、そんな目立つ兄がいるってだけで、ことある事に比べられて来た。兄を慕う令嬢からは、妬みや恨み言を言われることもしばしば。正直、厄介者という認識でいる。

そもそも、兄と似るはずがない。私と兄は血の繋がりはないのだから…

***

義兄であるクライヴと出会ったのは、シャルロットが8歳の時。父の再婚で継母と5歳離れた義兄が出来ると聞かされたシャルロットは大いに喜び、屋敷にやってくるその日を心待ちにしていた。

「何だ?この頭が悪そうな生き物は…」

心待ちにしていたシャルロットが、初見で開口一番に言われた言葉。

眉間に皺を寄せ、心底面倒臭そうな表情でこちらを睨むクライヴ。シャルロットは顔を引き攣らせながらも、必死に笑顔を保たせた。

「なんて事言うの!今日から貴方の妹になるシャルロットちゃんよ!」

慌てて取り繕う継母が哀れで、湧き上がってくる怒りを何とか鎮めたのを覚えてる。傍では父がゲラゲラ笑いながら、兄になるクライヴだと紹介してくれた。

第一印象は最悪。楽しみにしていた分、この仕打ちは幼子心に堪えた。

「急に家族が増えて困惑しているんですよ」

使用人達が落ち込んでいるシャルロットを宥めるように声をかけてくれる。まあ、それもそうか…とその場は納得できた。

「仲良くしてくれるかな?」

「ええ、きっと」

その言葉を信じ、クライヴを見かけたら声をかけて仲を縮めようと努力した。……が、

「何ですか?」

「用がなければ声をかけないでください」

返される言葉はいつも冷たいもの。それでも、折角できた兄と仲良くしたい一心で、何度も折れかける心を誤魔化しながら立ち向かった。……というか、ここまで拒絶されたら逆に意地にもなる。

「用がないなら声をかけるなってことは、用を作ればいいってことでしょ!?」

半ば意地になったシャルロットは、教本を何冊も抱き抱えてクライヴの元を訪れた。

「お兄様、分からない所があるので教えていただけますか?」

これ見よがしにドンッとクライヴの目の前に積み上げた。クライヴは一瞬狼狽えるように目を見開いたが、すぐに面倒臭そうに顔を顰めた。

「頭が悪いとは思っていましたが、これほどまでとは…」

「……」

堪えろ。堪えるんだ。と心の中で呟きながら笑顔を取り繕う。

「これではお義父様の心労が測り知れないですね…仕方ありません」

そう言うと、一番上から一冊手に取った。その姿を見てシャルロットは顔を輝かせて喜んだ。

……が、これが地獄への第一歩。

「先に言っておきますが、私が教えるんですから学年トップ以外は認めませんよ」

「え?」

思わず顔が引き攣った。

普段のシャルロットの成績は平均点ギリギリ。ここから学年上位を目指すなんて、無謀にもほどがある。

「泣き言は一切受け付けません」

眼鏡をかけながら、早く座るように促してくる。

ここで座ったら終わりだ…頭では分かっているのに、眼鏡の奥で鋭く光る瞳に逆らえることが出来ず、大人しく座ってしまった。

その後は言わなくてもお分かりのように、地獄なんて生ぬるいと思えるような扱きを受けた。まあ、そのおかげで成績は格段に上がった。学年トップには届かなかったが、両親は驚きながらも喜んでくれた。問題のクライヴは…

「貴女にしては頑張ったほうでは?」

嫌味の一つでも言われると思っていたが、労うような言葉をかけられた。思いもよらない言葉に、シャルロットはボロボロ涙が零れた。ようやく認められた…そう思ったら、自然と涙が出てきた。

そんな様子にクライヴは目を見開いて狼狽えた。泣き止ますのにどうしていいのか分からなかったのだろう。溜息を吐きながらも、涙を流すシャルロットを胸に抱きしめて不器用に頭を撫でてきた。

顔を埋めながらシャルロットは不器用な優しさにクスッと微笑んだ。

これで距離が縮まったかな。と思っていたが、その考えは大間違い。次の日には相変わらずの塩対応に元通り。

この人は表情筋と感情が死んでいるんじゃないのか?と疑ったが、両親達とは普通に話すし笑顔まで見せている。

何故私だけ、こうも態度が違うのか…と悩んだ時期もあった。結局、この人は私に対してはこう言う人なんだと割り切って諦めた。

ああ…そう言えば一度だけ、心配された事があったな。

あれは、そう。兄妹になってしばらく経った頃、クライヴに好意を持った令嬢達から嫌がらせを受け、納屋に閉じ込められたことがあった。

「クライヴ様の妹だからって、良い気になってムカつくのよ!」

誤解のないように言っておくが、あの人の妹だからと威張った事も笠に着せたことも一切ない。

私のような冴えない女があの人の傍にいるってだけで、癪に障るって事だろう。そんなの…

(私にどうしろと?)

泣いて許しを乞うなんて冗談じゃない。こちらは何も悪くないのに、謝るなんて馬鹿のすることだ。そもそも、何故私がこんな仕打ちをされなきゃならんのだ。

考えれば考えるほど苛立ち、外でせせら笑う令嬢達の声で我慢の限界を迎えそうになっていた。

「シャルロット!」

突如名を呼ばれ、ハッとした。

「貴様ら…ここで何をしている」

怒気を含んだ声だが、その声に覚えがある。兄のクライヴだ。

「く、クライヴ様…な、何故こちらへ?」

令嬢達の声は震え、しどろもどろになっている様子。顔を見なくても、その顔色は酷く悪い事だろう。

「黙れ!俺のシャルロットを何処にやった!」

「ひっ!」

声を張上げて怒鳴るクライヴに、シャルロットまでも震え上がってしまう。

令嬢達の駆けていく足音が聞こえると、すぐに扉が開かれた。眩い陽の光で目が霞む中、ギュッと力強く抱きしめられた。

「ロティ…良かった」

いつもと違う弱々しく震えた声。本当に心配してくれたんだと分かったが、いざ心配されるとどう言葉を返していいのか分からない。

シャルロットが困惑していたら「行きましょう」と温かみのある笑顔を向けられた。手を差し出され、その手を取ると一緒に納屋を後にした。

いつもは関心が無い素振りを見せてるけど、いざとなったら助けに来てくれるんだ…

前を行くクライヴの背中を見ると、こそばゆい気持ちが込み上げてきて頬を緩めた。

──こんな関係も悪くない。かな

そう思っていたのに…

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Comments

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Akash Hosen Akash
hello author r you stop to update this story....
2023-04-19 13:11:52
2
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