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L'Alpha ayant choisi ma demi-sœur, j'ai changé de compagnon

L'Alpha ayant choisi ma demi-sœur, j'ai changé de compagnon

작가:  Alyssa J완결
언어: French
goodnovel4goodnovel
28챕터
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보고서
개요
장르
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Une semaine avant notre cérémonie de marquage, j'ai annoncé à Ethan Dubois que je voulais rompre, lors de la fête de son ami. Tout le monde a ri. Tous savaient que, depuis six ans, mon but dans la vie était de devenir sa Luna marquée. Alors qu'il ne restait plus qu'une semaine avant la cérémonie, comment pouvais-je vouloir rompre ? Même Ethan a trouvé que je déraisonnais. « Simplement parce que je dois accompagner Sélène chez le guérisseur pour son suivi le jour de notre cérémonie, tu fais une crise pour rompre ? » « Nous sommes adultes. Peux-tu te comporter de façon plus mature ? Tu pourrais simplement reporter la cérémonie. Pourquoi insistes-tu absolument pour ce jour précis ? Je n'ai pas de temps à perdre avec tes caprices jaloux. » J'ai silencieusement hoché la tête. Oui, quelque chose devait changer. Mais ce n'était pas la date de la cérémonie. C'était lui. J'allais plutôt accepter le marquage de quelqu'un d'autre.

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1화

Chapitre 1

 リリアナ・ヴェールは亡き母ローズが残してくれたレシピで作った特別な香水をつけ、自身の婚約発表会に出席するために会場入りをした。

 会場は招待客でごった返していて、具合が悪そうな男性がスタッフに支えられるように壇上に上がっていくのが見える。

 あれが婚約相手の アルフレッド・エバンズだろうか。

 その後ろから父と、何故か義妹のアイリーンが壇上に上がっていく。

「皆様! 本日は愛娘アイリーンとエバンズ家の跡取り、アルフレッド様の婚約発表会にお集まりいただき誠にありがとうございます!」

「……どういう……事?」

 今日はリリアナの婚約発表だったはずだ。父にもそう聞かされていた。

 ところが実際に今壇上に居るのは紛れもなくアイリーンである。

 一体何が起こっているのか分からないまま、リリアナは固唾を飲んで見守るしか無かった。ここで声を上げても仕方がない事をよく知っていたからだ。

 何よりもリリアナにはヴェール・ノワールというヴェール家のアトリエがある。もしこの婚約が無かった事になったとしても、今まで通りノワールの代表調香師として支えればいい。

 そう思っていたのに、父の次の言葉にリリアナは愕然とした。

「皆様の中にはどうして長女ではないのかとお思いの方もいるでしょうが、実はこのアイリーンこそがヴェール・ノワールの代表調香師なのです! 才能のある二人が結婚するのは当然の事。アイリーン。この場で新作も発表してしまいなさい」

 父はまだはにかんでいるアイリーンの背を押した。その時にアイリーンはちらりとこちらを見て何かをたくらむような笑みを見せる。

「それでは私から最新作の発表をさせていただきます。新作の名前は『霧の果て』。この香りは——」

 父に促されてアイリーンは小鳥が囀るような可愛らしい声で、数日前に出来上がったばかりのリリアナの新作の名を口にしたではないか。

「なんて事……」

 リリアナはよろけるように後ろに二歩下がると、壁に背中を預けた。

 怒りと悲しみのあまり口元に当てた手が微かに震える。

 アイリーンの得意げな説明が続く中、壇上から一足先に下りてきた父が真っ直ぐこちらに向かって歩いてきた。

「リリアナ、喜べ。お前には結婚発表を用意してある。相手は大陸一の投資家フォン・ハインリヒだ。年は二十離れているが構うまい。これも家の為だ。さぁ、これに今すぐ署名しなさい」

 そう言って父が差し出してきたのは婚約書ではなく、結婚証明書だ。

 震える手でそれを受け取ると、リリアナの耳にさらに追い打ちをかけるようなアイリーンの残酷な言葉が飛び込んでくる。

「最後に淋しいお知らせです。姉が一身上の都合でヴェール・ノワールを本日を持って引退する事になりました。皆様、どうか姉に惜しみない拍手を」

 会場中が労いの拍手で溢れる中、リリアナは睨むように父を見上げた。

「父様、私止めるなんて一言も——!」

「リリアナ、ハインリヒは調香に興味が無い。いいか? これは命令だ」

「!」

 リリアナは受け取った証明書をバッグに仕舞うと、力なく父に言う。

「……静かな所でサインしてきます」

 父の決定は絶対だ。断れる訳がない。

 そんなリリアナの態度に父は満足したように頷くと、壇上に戻り皆と一緒になってアイリーンに賛辞を投げかけているのを見て、リリアナの中の何かが壊れていく。

 家族によって仕事も尊厳も居場所すら奪われたリリアナが、ここに居る意味はもうない。

「ここにはもう私の居場所はないのね。ううん、違う。最初からそんなもの無かったんだわ」

 献身的に家のために沢山の事を我慢してきたリリアナだったが、壇上での光景はリリアナには全く届かない、遠い世界で起こっている事のようだ。

 正面から父に意見をしても、きっと無理やりハインリヒとの結婚を進められるだろう。それならばリリアナに残された道は一つしかない。

 リリアナは控室に戻る振りをして母のレシピノートだけを手に会場を抜け出し、廊下で心配してついてきてくれていた親友のセレスティアと落ち合う。

「リリー……」

「私、馬鹿だった。もう家には戻らない。これからは自分のために生きるわ」

 悲しげに視線を伏せていたセレスティアに意を決して言うと、セレスティアはそれを聞いて顔を上げ、ニヤリと笑う。

「それが聞けて安心した。こっちよ!」

「え? ちょ——」

 連れて来られたのは従業員用のエレベーターの中だ。

「いい? すぐに出ちゃ駄目。一旦どこかへ隠れて時間を稼ぐのよ」

「ど、どこかってどこに?」

「最上階にはスイートがある。そこへは呼ばれない限り誰も来ない。明日の早朝に従業員入口に迎えに来るから!」

「ええ⁉」

 まごまごしているうちにセレスティアにボタンを押され、リリアナは為すすべ無く最上階に辿り着いてしまった。

「ど、どこに隠れたらいいの?」

 辺りを見渡す限り隠れられそうな場所など無い。

 隠れる場所を探して豪華な廊下を歩いていると、ある部屋の前で男がうつ伏せの状態で倒れているのが見えた。

「大変! 誰か——」

 リリアナは自分の状況も忘れて男に駆け寄り人を呼ぼうとしたが、男がリリアナの腕を掴んで唸るように言う。

「呼ぶ、な……誰も、近づけないで、くれ」

 アルフレッドは朦朧とする意識の中で声を絞り出し、それだけを告げた。

 どうにかここまで戻ってくる事は出来たが、誰かに盛られた薬のせいで身体の制御が全くきかない。それでもこんな状態を誰かに知られる訳にはいかなかった。

「誰も呼ぶなって言われても……」

 目の前で意識を失ってしまった男を見てリリアナは呆然としていたが、やがて男の身体が異様に熱い事に気づき、仕方無く男が握りしめていた部屋の鍵を使って部屋の中へ引きずり込み急いで男の介抱を始めた。

 本当はこんな事をしている場合ではないのだが、流石に放ってはおけない。

 男は高熱のせいで呼吸する事すらままならないようで、シャツまで汗でしっとりと濡れている。

「ただの風邪の熱では無いみたい」

 このままではいけない。

 急いで男のシャツを脱がせようと最後のボタンに手をかけたその時、男がリリアナの腰を強引に引いた。

 その拍子にリリアナは男の露わになった胸の上に倒れ込んでしまう。

「君は、誰だ。この香りは、知らない」

 嗅いだ事の無い香りにアルフレッドはほとんど無意識で女の首筋に顔を埋めた。

 女は身体を強張らせ息を詰めている。

「私は——このホテルのメイドです。フロアの巡回に来たら、あなたが倒れていたので」

 低くて苦しげな声で問われ条件反射で名乗りそうになったが、自分の立場を思い出したリリアナは慌てて嘘をついた。

 男は納得したように頷くと、リリアナの腰から腕を外す。

「……もう行け。この事は誰にも漏らすな。財布はそこだ。好きなだけ持って行くといい」

 時間が経てばこの媚薬に浮かされたような熱も収まるだろう。

 そう思って女を突き放そうとしたが、女は強い口調で言い返してくる。

「お金はいりません。それに、こんな状態で放っておく訳にもいきません」

 どうやら男は一刻も早くリリアナにここから立ち去って欲しいようだが、こんな状態の人を放っていけるほど人でなしではないし、何よりも今晩はどこかに身を潜めていなければならない。そういう意味では、絶好のチャンスでもある。

 覚悟を決めて言い切ると男は嘲笑し、上半身を起こしてリリアナをソファに引き倒し馬乗りになって呻くように言う。

「そうか。なら相手をしてくれ。もう……限界なんだ」

 疼くような熱に浮かされ自分でもどうしようもない程の衝動に、アルフレッドは珍しく後先考えずに見知らぬ女を押し倒した。

 そんなアルフレッドを女は怯えたような顔をして見上げていたかと思うと、次の瞬間には覚悟を決めたように口を開く。

「分かりました……お相手します。せめて今くらいは、何も考えないでください」

 この状況が分からないほどリリアナは子どもではない。それに男の方にもどうやら何か事情があるようで、言葉の端々から不本意さが滲んでいる。きっと本当はこんな事をするような人ではないのだろう。

 何よりもここで断れば部屋から追い出されあっさり捕まるだろう。そうしたら母のような調香師になるという夢は一生絶たれてしまう。

 それに比べればここで一晩相手をして純血を散らしてでも自由を手に入れる方がはるかにマシだ。

 申し入れを受け入れると、男は噛みつくように唇を重ねてきた。

 キスすら初めてだったリリアナにとって、こんな形で何もかもを失うのかと思うと思わず涙が零れる。

 男はリリアナの頬を伝う涙に気付いたのか一瞬動きを止めたが、自分でも言っていたようにもう止められないのだろう。

 ドレスを脱がされ、感じた事の無い感覚がリリアナの全身を駆け抜けていく。

 それはまるで電流のような痺れに似ていた。

「っう、ん」

 思わず漏れた声は自分でも聞いた事が無い声が恥ずかしくてつい両手で顔を覆うと、リリアナの耳に男の甘い欲を孕んだ笑い声が聞こえてくる。

「あまり煽るなよ」

 あまりにも初々しい反応に笑みを浮かべ、見知らぬ女を抱き続けるアルフレッド。

 翌朝、目を覚ますと女の姿はもう無かった。

 その代わりベッドにはあの特徴的な白檀の香りと、銀色の百合の紋章が入ったロケットが残されていた。

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