Seducing The Prince

Seducing The Prince

last updateLast Updated : 2023-03-23
By:  mkaeOngoing
Language: English
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Synopsis

Seri Eclarim grew up to be the best princess that the poor kingdom of Gebi ever knew. A princess with a kind heart filled with love, that's who she is. At twenty, she was contented, living like a normal citizen in their kingdom. However, when the king of Riovas unexpectedly died, she was dragged into a palace with two other princesses from different kingdoms, fighting for the heart of the soon-to-be king, Prince Hazan. Seeing that her only chance to save Gebi was to marry Prince Hazan, Princess Seri decided to do anything to win, even if this meant that she had to seduce him.

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Chapter 1

Chapter 1: Silhouette

私は、素晴らしい復讐劇を決意した。私の発明した特許を盗んでいった夫の不倫相手と、私を裏切った夫には代償を払っていただこう。

新しい会社との契約サインを済ませて出てくると、ここラントにある最も予約が難しいと有名なミシュランレストランへと向かった。

今日というこの日のために、事前に二か月前から予約していたのだ。

今日はマッシュとの結婚10周年記念日だ。もともと仕事が終わってから、彼にサプライズをしようと計画していた。

それがまさか彼のほうからあんな「サプライズ」がもらえるなんてね。

ウェイターが私が真心を込めて準備していた記念日の贈り物を手に持って来た――それは、ボックスに入った美しい手作りのチョコレート。わざわざノデハンに発注して作ってもらったものだった。

そのチョコレートの一粒一粒に小さな仕掛けが施されている。

私はボックスの包装に「10周年記念おめでとう」と金字で書かれてある文字を見つめ、なんだか視界がぼやけてきた。

10年前、私たちはサノストで、シンプルな結婚をした。あまりに貧しくて安いチョコレートを一つ彼と一緒に分けて食べた。それが結婚式の甘いケーキ代わりだった。

マッシュは指についたチョコレートを舐めながら言った。「10年経ったら、俺たちの結婚10周年の時には、絶対に盛大な結婚式を君にプレゼントするから」

このボックスのチョコレートの中にある一粒には、あるアンティークの鍵が仕込んである――それは私がノデハンで私たち二人のために買ったバカンスの過ごせる小さなお家の鍵だ。

しかし今、このプレゼントは意味を失ってしまった。

ウェイターを呼ぼうとした時、ちょうどマッシュがテレビ電話をかけてきた。

「エマ、早退してどこに行ったんだ?それからあの退職届のメールはどういうことなんだ?

ソフィはただ名前を書き間違えただけだ!それなのにお前はこんな些細なことで大騒ぎするつもりか。辞職すると俺を脅そうってか?」

私は苦笑いした。「そうじゃないわ。私は本気で辞めるつもりよ」

携帯画面の向こうに映っているマッシュはそれを聞いて少し驚き、口調を幾分か柔らかくした。「俺がソフィを技術部のチーフにしようとしているのが原因なのかい?俺はただ若者をもっと激励してやりたかっただけなんだ。社員たちの中で君が俺の妻だと知らない人間はいないだろう?君に何も役職がなくたって、社員たちはソフィに対してと同じように君の言うことをちゃんと聞くから。

ある程度頭を冷やしてから帰ってきなよ。俺は今夜は重要な取締役会だから、夕飯は家で食べないからね」

それを聞いた瞬間、私の心臓はドクンと波打った。彼は本当に嘘をつくのがうまい。

ちょうどこの5分前、ソフィがあるメッセージを私に送ってきたのだ。【マッシュがこの都市で一番最高のユセバニア料理屋さんに昇級祝いに連れて行ってくれるらしいの。彼ってば、一万も使って予約を入れたのよ!】

なるほど彼の言う重要な会議というのは、この可愛い愛人を祝うためのものなわけか。

結婚してからの数年間、彼はまだ記念日を覚えていた。そして10年目、今日が一体何の日なのかもすっかり忘れられてしまった。

私はテーブルいっぱいに並べられた美味しそうなユセバニア料理を見つめ、ナイフとフォークを手にした。

10年間の努力が、このような結果に終わるのだ。

この一人きりの晩餐を、この結婚生活の区切りとしよう。

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