The Luna's omega

The Luna's omega

last updateLast Updated : 2023-08-18
By:  Debbie writes Ongoing
Language: English
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Synopsis

She was given a second chance by the moon goddess after being betrayed severally by the person she trusted the most and making resolves to make them pay for all the hurt she suffered and betrayal she suffered and she is none other than the Luna of Moon Stone pack ...... mated to the weakest Omega made the people ridicule her so while paying back all those people that betrayed her she had to prove her mate was the the right Alpha for the pack and even if he was an omega he was her omega " The Luna's omega" how will she cope in this circumstances . Tyler Wart the supposed weak mate on the brink of death had to defy nature and was transformed into an Hybrid . He had one mission to go back in time to stop the war with the determination to hide his transformation from his mate.

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Chapter 1

THE BEGINNING

 ー 「侑斗(ゆうと)、助けて。

 彼が浮気していて、問い詰めたら別れようって言ったの。

 あんなに好きだって言ってたのに。」

 雪村 華(ゆきむらはな)は電話をかけた瞬間、自分でも驚くほど声が震えているのに気づいた。

 こんな時はどうしても会いたい気持ちを抑えきれず、結局また坂下侑斗(さかしたゆうと)に連絡してしまった。

 ー 「今回はどんな男?

 相変わらず見る目がないね。」

 ー 「わかっているわ、侑斗の言いたいことは。

 でも、今回は本当にピンチなの。

 約束していたのに、今更結婚できないって…。

 私はどうしたらいいの?」

 ー 「何それ?

 わかった、とりあえず今から行くから、待ってて。」

 ー 「うん、ありがとう。」

 私はその声で少し落ち着く。

 侑斗はいつもそうだ。

 私が困れば手を差し伸べてくれる。

 だから、どうしていいかわからなくなると、彼に頼ってしまうのだ。

 私は恋人ができると彼中心の生活になって、侑斗への連絡は途切れがちだ。

 けれど、結局失恋すると、再び彼に泣きついていた。

 彼は幼馴染だから、私のことを手に取るようにわかっていて、呆れたように話しても、見捨てることなく電車を乗り継ぎ、駆けつけてくれる。

「来てくれて、ありがとう。」

 泣き腫らした顔で笑おうとすると、彼はすぐに私を抱きしめてくれた。

 体の芯から、ようやく安堵が広がる。

「大変だったな。」

 彼の腕の中で何度も頷いた。

 彼氏がいる間は、侑斗でさえ部屋には入れなかった。

 だから、こうして彼を迎え入れるのは、もう恋が終わってしまった証でもある。

 私は、好きな人を不安にさせるようなことだけは、絶対にしたくなかったから。

 しばらくするとようやく落ち着き、話し出す。

「今日ね、琴音(ことね)から彼が、女性と住んでいるって聞いたの。

 そんなはずはないと思ったけど、心配でマンションに行ってみたら、女性と二人で腕を組んで出て来たの。」

「酷いな。」

「そうなの。

 私が声をかけたら、最初はバツが悪そうにしていたのに、だんだん浮気はしたけど、お前のせいだから仕方ない。

 もう女として見れないとか言い出して。

 それでも私は彼のことが好きだし、諦めたくないって言ったら、もう新しい女性と住んでいるし、お前とは別れるって。」

「浮気男の言いそうなことだ。

 色々言ってくる華のこと、面倒だと思ったんだろ。」

「でも、私達は結婚の約束もしているし、こんなのおかしいって言ったら、一緒にいた女性が、浮気されるのは私の魅力がないからだと笑うの。

 酷すぎるでしょ?」

「華の存在を知りながら一緒にいるなら、その女もグルだな。」

「そうだよね。

 悔しいけれど、こうなった以上、彼の言う通り別れるしかないのかなぁ。」

「結婚すると華に言いながら、他の女と住んでるようじゃうまくいくはずがないって、華はもうわかっているよな?」

「うん。

 でも、結婚式場どうしよう?

 もう予約しちゃったんだよ。」

「えっ、俺そんな話聞いてない。」

「ふふ、内緒にしておいて、急に結婚式の招待状送って、驚かせようと思ったんだ。

 でも、ダメになっちゃった…。」

「そっか、残念だったな。」

 私の頭の中ではすでに、驚きながらも喜んでくれる侑斗が浮かんでいたのに、こんな悲しい報告して、慰めてもらうことになるなんて考えてもいなかった。

「結婚式場の予約なしにしなきゃ。

 もしかして、取りやめにするとキャンセル料がかかるの?」

「契約の内容と式の何日前かによるけれど、かかるかもしれない。

 いつからキャンセル料が発生するとか、規約があるはず。」

「そうなんだ?

 まさか取りやめになると思っていなかったから、そんなところ見もしなかった。」

「普通はそんなもんだよ。

 式場何て言うところ?

 調べてみてあげるよ。」

 侑斗が早速、スマホを取り出し調べ始める。

「150万だな。」

「そんなに!?」

 その数字が耳に入った瞬間、胸が凍る。

 私の失恋が、ただ悲しみだけでなく現実的な問題に変わる。

 でも、こうなったのは彼のせいだから、彼に払わせるべきだと思った私は、SNSで連絡を入れた。

 そして、返事が来ると、画面を見つめて顔を歪める。

「どうした?」

「私も悪いから、半分払えって言ってきてる。

 結婚できないのに、お金だけ払わないといけないの?

 そんなの酷いよ。」

 付き合っている間、一度も私の悪いところを直してほしいと言わなかったのに、いざ問題が持ち上がるとこんなことを言い出すなんて。

 女性がいることで豹変してしまった彼を思うと、胸が締め付けられ涙ぐむ。

「大丈夫、俺がその男に払わせてやるよ。

 だってこれは、れっきとした婚約破棄だから。

 華が泣き寝入りする必要はないさ。」

「本当?

 そんなことができるの?」

 問い返すと、彼は冷静に説明し出す。

「できる。

 ただそうするためには色々条件があって、その男が式場に一緒に行ってた証拠とか、結婚を約束していたことを証明する必要がある。

 それと、その男が新しい女といるなら結婚詐欺に値する。

 探偵を使って二股の証拠を取って、そいつに式場のキャンセル料を払わせるけどいいか?」

 具体的で頼もしい言葉を告げる彼は、弁護士になっていた。

「うん。

 よくわからないけれど、私は侑斗のことだけはいつでも信じてる。

 だから、お願いするわ。」

 彼の言葉で笑顔を戻す。

 だって彼は、私が世界で一番信用してる人だから。

「じゃあ、後は俺に任せて。

 華はお金の心配しないでいいよ。」

「ありがとう、助かる。

 そちらはお願いするとして、侑斗はビールでいい?

 この後、時間あるよね?」

「ああ。」

 私はソファから立ち上がると、ビールを冷蔵庫から出し、侑斗に渡した。

「とりあえず飲んでて。」

「ありがとう。」

「おつまみどうしようかなぁ。

 ポテト揚げるから、先に煎餅食べてて。」

「面倒だからいいよ、煎餅だけで。」

「いいの、すぐ揚がるから。

 だって、侑斗好きでしょ?

 ビールとポテト。」

 私は煎餅をテーブルに置くと、キッチンへ向かい、すぐにポテトを揚げ出した。

 せっかく侑斗が部屋に駆けつけてくれたのだ。

 せめて、彼の好きな物を作ってもてなそうと思った。

 よく考えたら、格好もTシャツに短パンで、髪もとりあえず結んでいるだけだった。

 私は缶酎ハイを片手に、皿に盛ったポテトをテーブルへ置く。

「さっ、できたよ。」

 隣に座り笑いかけると、彼はビールを片手にこちらを見つめていた。

 ピンクのグロスだけを塗った口元は、かろうじて彼に向けたおしゃれだった。

 侑斗といると、悲しんでいた心が落ち着き、冷静になると、ほぼノーメイクでいたことが恥ずかしい。

「華は変わらないな。」

「えっ、今はあんまり見ないで、すっぴん恥ずかしい。」

「俺しかいないもの、いいだろ。」

「そっか。

 まぁ、いいか、温かい内にポテト食べよ。」

 そうして二人で、近況を話しながら、晩酌をする。

 私はこの時間がたまらなく大好き。

 この飾らない日常。

 これを子供の頃から求めていた。

 でも、私とは違い、彼はいつも忙しい。

 子供の頃は勉強を頑張っていたし、その後は司法試験、今は弁護士としての仕事。

 だから、本当はもっと一緒にいたいけど、彼に迷惑をかけたくないから、自分から連絡するのはどうしても彼に頼りたい時だけと、決めていた。

 侑斗はただの幼馴染だと思っているだろうけれど、私は違う。

 いつか彼の恋人になりたい。

 何度も諦めようと思っているのに、こんな時は彼への想いが溢れ出す。

 きっと私のことなんて侑斗は何とも思っていないから、さっさと違う人と結ばれてこの想いをなくするべきなのに、失恋すると振り出しに戻るように、心の奥底に押し込めた彼への憧れが消えないのだった。

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Comments

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Hummingbird
Nice work author, interesting plot you got
2023-04-29 16:30:32
1
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Debbie writes
Author shameless review here
2023-04-28 19:31:01
2
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