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第338話

مؤلف: 北野 艾
隣にいる柊也は、何の反応も示さない。興味すらないといった様子だ。

まあ、そりゃそうか。

太一は納得する。柊也はもともと詩織に関心がなかった。今や最愛の志帆が隣にいるのだから、元恋人のことなどアウトオブ眼中なのだろう。

考えてみれば、二人が別れてからというもの、仕事上の接点は数知れずあった。

だが、どちらも驚くほど淡白だ。まるで見知らぬ通行人とすれ違ったかのように、七年もの歳月を共有した痕跡が完全に消え失せている。

柊也の冷淡さは分かる。彼は昔からそうだったし、そもそも遊びのつもりだったのだから。

だが、太一にとって解せないのは詩織の方だった。

あの子、どうやってあんなに平気な顔をしてられるんだ?

泣き喚くことも、すがりつくことも、ただの一度もなかった。そのあまりの潔さが、逆に不気味ですらあった。

志帆は高をくくっていた。

悦子のあの異様なテンションも、所詮はビジネスパートナーに対する社交辞令の一環に過ぎないだろう、と。

形式的な挨拶が済めば、すぐにこちらの席へ回ってくるはずだ。そうしたら笑顔で出迎えて、「母の佳乃がよろしくと申しておりました」とでも言えばいい。母の
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