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第 124 話

Auteur: 柏璇
彼女の苦しみを疑ってしまったのだから。

蒼司はそっと真理の肩に手を置いた。「悪かったな。思い出させることじゃなかった。明日、医者の予約はちゃんと取ってあるか?」

「ええ、取ってあるわ」真理は笑みを見せた。

翌朝。

真理は早くから蒼司の家に来て、彼を待っていた。

八時を少し過ぎたころ、若葉と陽翔が小さなカバンを手に、楽しそうに玄関から出てきた。

けれど真理の姿に気づいた途端、二人の笑顔は消え、きちんと立ち止まった。

「おはよう」

若葉と陽翔は揃って礼儀正しく挨拶をした。

けれどそれ以上の言葉はない。

心底嫌っている相手でも、礼儀は尽くす――六歳の子どもにできる、精いっぱいの態度だった。

真理は肩
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