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第 256 話

Auteur: 柏璇
「そうでもないわ。あの二人、もうずっと仲が悪かったの。離婚も時間の問題だったと思う。だって、自分の子どもを他人に変なふうに育てられるなんて、誰だって我慢できないでしょ?」と真理が言った。

その一言で、彩乃がこれまで積み重ねてきた努力や功績は、すべて踏みにじられた。

どうせ璃音は彩乃のことを知らない。真理が何を言おうと、信じてしまうに違いなかった。

「そう……なんだ」

璃音は海鮮をひと口食べただけで箸を置いた。

味は、特別おいしいというほどでもない。

彼女は日頃から世界中を旅している。これまで食べてきた料理を思えば、これくらいでは心が動かない。

「もう帰るわ。今日は少し疲れたの」璃音が立ち上がる
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