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第 111 話

Author: 水原信
海咲は顔を上げると、清が車のドアを開けて、軽く彼女の肩を揺すっていた。

彼女は身体を起こしながら訊ねた。

「どうしたの?」

「葉野社長、今日はけっこう飲んでて、今呼んでも起きません」

清はそう言った。

海咲はすぐに後部座席を見た。

州平はさっきと同じ姿勢でシートにもたれ、穏やかな呼吸をして熟睡していた。目を覚ます気配はない。

きっと飲みすぎて、かなり疲れていたのだろう。

だが、彼がこんなふうになるのは珍しかった。

彼女の記憶の中では、彼が酔いつぶれて眠り込むなど一度もなかった。

車はすでに自宅の前に到着していた。

海咲は言った。

「誰かに手伝ってもらって、彼を部屋まで運ぶわ」

「木村くん、もう
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