貴方の願いを叶えたい

貴方の願いを叶えたい

last updateTerakhir Diperbarui : 2025-04-03
Oleh:  marukoTamat
Bahasa: Japanese
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上位貴族の両親を持つにも関わらず庶子として生まれたティアナ。 早世した父の加護により死ねないティアナ。 幼い頃から精神的に虐げられてきた彼女が幸せを掴むまでの物語。 ※全て作者の妄想の産物です 広い心でお読みください

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Bab 1

貴方の願い  そして生い立ち1

やっと此処まで辿り着いた

ここで私の魂は安らかに眠れるかしら?

魂の安住を求めて歩いて歩いて、時には走って。

疲れ果てたけれど漸く⋯⋯漸く。

国の最端に位置するこの領内の此処は··志願者が後を絶たないと聞いていた。

ティアナはそろそろとそこへ近づく、下をそっと除くと波飛沫が岸壁に襲いかかっている様に見えた。

これなら···

きっと大丈夫。

目を閉じ···飛び込んだ。

迷いは一切なかった。

だってこれが···の願いだもの。

一時いっときでもティアナを愛してくれたあの人の願い。

叶えてあげなければ⋯⋯。

頭の天辺に冷たさを感じた気がした時、ザブンという音と共にティアナは意識を失いそして真っ暗になった。

☆★☆

~生い立ち1~

──────────────

ティアナは侯爵家の庶子として誕生した。

彼女の母はリサリディ・マリソー

マリソー侯爵家の女侯爵だ。

マリソー侯爵家にはリサリディしか生まれず、彼女は子供の頃から侯爵家の後を継ぐ事が決まっており、厳しい教育を余儀なくされていた。

婿養子の候補は3人いた。

マリソー家はターニア王国の長く歴史のある忠臣の家であるから王家の覚えもめでたい。

リサリディに婿入りしたい者は我先にと釣書を送った。

その中から両親は厳選して3名を選んだ。

幼い頃より交流を持つと良くないと判断した両親は顔合わせの時期を学園に入学する15歳と定めた。

何故なら両親も幼馴染でお互いを兄妹のように接していた為、閨に至るまでに実に5年を要したからだ。

当然父親の方には性処理をする為に愛人がいた、しかし父は愛人に子供を作る愚行は侵さなかった。

今となっては作っておけば良かったと思ってはいるが後の祭り。

まさかリサリディができた後に、自分が病に侵されその後遺症で子種が無くなるなどと思いも依らなかった。

病のあとに何度閨を繰り返しても妻にも、そして愛人にも子供が出来なかったのだ。

愛人に至ってはリサリディが出来るまで事後に避妊薬を飲ませ続けたからではないかと推察されたので、若い娘を新たに愛人に迎えたが其方にも出来なかった。

いや一人出来たのだが産まれてみたら彼の子でないのは一目瞭然の赤毛で黒目の男の子で、愛人の護衛に雇っていた傭兵にそっくりであった。

二人とも直ぐに叩き出したが⋯⋯。

そういった経緯も有り子供はリサリディのみとして後継の教育を施した。

学園入学前に顔合わせをした3人にリサリディは特に興味を示さなかった。

何故なら両親の思惑とは全く正反対に、彼女が恋い慕っていたのは3歳年上で幼馴染のクロードだったからだ。

彼には既に婚約者が定められていたのだが、其れでもリサリディは彼が好きだった、彼以外と婚姻しなければならないのなら相手は誰でも良かったのだ。

両親は二人の関係を危惧していたが、子供の頃からリサリディが辛い教育に耐えられたのもクロードの励ましのお陰だと両親も解っていたのでクロードとの交流を禁止することはしなかった。

タラレバだが、今となっては離しておけばよかったのだろうと思う⋯其れも後の祭りだ。

学年の3年間で婚約者候補とはそれぞれ交流を持ちいよいよ一人に絞った時、クロードが予てからの婚約者と婚姻を結んだ。

その時に思いが溢れてしまったリサリディはクロードに懇願した一夜だけでも情けをと⋯。

クロードは断ったがリサリディは諦めず食い下がった、実はクロードもリサリディの事は愛していたが家と家との婚約を覆すことなく思いを封印して婚姻したのだ。

だからこそ思い留まるべきだったのに二人は一線を越えてしまった。

そして避妊など考えもしないリサリディはティアナを身篭った。

クロードの家は公爵家で彼は嫡男であった。

しかしリサリディが身篭った事で、後継を降ろされ婚姻したばかりの妻とは離縁して侯爵家に急遽婿入りする事になる。

クロードの妻が格下の伯爵家であったのでお金を積んで、簡単に彼女は切り捨てられた。

だが此処で皆の予想外の出来事が起きる。

クロードの離縁された妻がクロードを刺し無理心中してしまう。

運がいいのか悪いのかリサリディとクロードはまだ籍を入れる前だったので、結局未婚のままリサリディはティアナを産んだ。

リサリディの両親は外聞が悪い為、彼女の妊娠中に嘗て内定していたジョルジオに婚姻を懇願したが、婚姻は子が生まれてからだと突っぱねられた。

其れでもジョルジオに縋るしか無かったマリソー侯爵家は、リサリディの出産後に彼を婿として迎えた。

ジョルジオはリサリディとクロードとの間に生まれたティアナを拒否したくて出産後の入籍にしたのだ。

因みに婚姻後ジョルジオとリサリディの間には一男一女が生まれた。

斯くしてティアナは母親が未婚のまま産んでしまった為、庶子として届けられその後の人生も庶子として生きなければならなくなった。

父は公爵家、母は侯爵家。

上位貴族の間に産まれたのに庶子扱い。

産まれた時から微妙な立場のティアナだった。

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