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第84話

Author: 花見無双
「水草さん……!俺が悪かった。見る目がなかったんだ。俺がバカだった……頼む、どうかお許しを!」

大介は引きずられながらも、自分の末路を悟ったのか、突然ありったけの力を振り絞った。

警備員たちの腕をすり抜け、俺の足元に転がるようにすがりついた。

涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔で、勢いよく自分の頬を叩き始めた。

パン!

パンッ!

容赦のない音が響く。何発か打っただけで、唇の端が切れて血が滲んでいた。

昨日の怪我がまだ癒えていないところに、新たな傷が加わり、その姿は見る影もなくみすぼらしい。

「水草さん……どうか、お許しを……!」

それでも大介は手を止めようとせず、泣きじゃくりながら自らの頬を打ち続けた。

その時、幸宏が低く鋭い声を飛ばした。

「何をしている。早くそいつを引きずり出せ。水草さんの目障りだ!」

幸宏の一言で、警備員たちはすぐさま大介に飛びかかり、再び引き離しにかかる。

大介は、それでも泣き叫びながら連れて行かれた。

「もう、そのくらいでいいでしょう。クビだけで、あとは結構」

俺は結局、勇吾と穂花の顔を立てて、彼を見逃すことにした。

幸宏はそれを
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