狭いバスルームの中は湯気で白く満ちていた。樹理は借りたその下着を手にしたまま、なんとも言えない気持ちで見つめていた。サイズが少し大きくて、身につけると全体的にゆるい。肩ひももすぐずり落ちてくる。何度も直してみたものの、やはりしっくりこない。どう考えても、明日は何とか時間を作って自分に合うものを買わなければと、彼女は心の中で決めた。簡単に身支度を済ませると、樹理はバスタオルを巻いたままバスルームを出た。濡れた髪が肩に張りつき、毛先からこぼれた水滴がぽたりぽたりと絨毯に落ちていく。髪を拭いていたそのとき、不意にドアベルが澄んだ音を立てた。樹理は一瞬足を止め、こんな時間に誰だろうと首をかしげ
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