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15 Chapters

第11話

翌日、私はその新町図書館にやって来た。迎えてくれたのは美しく気品のある司書だった。この女性は深い青の瞳をしており、絹のような黒い髪を腰まで伸ばしていた。鼻には金フレームのメガネをかけ、首には紫色のクリスタルのペンダントがついており、神秘的で美しかった。私を見かけると、彼女は興味深そうに口元を動かした。「本を借りる?」私は何も言わず、ただ彼女にその鍵を渡した。彼女はただ一言、言ってくれた。「ついてきて」彼女について個室へ入った。彼女は休憩室へ行き、飲み物を作りながら言った。「遠山颯斗という男、死んでまであなたを計高く利用していたね......」この言葉を聞き、私は驚いた。この人、彼女は私を知っているの?一瞬、頭が混乱した。次の瞬間、彼女の名札を見ると、そこには、「司書 斉藤紗耶香」と書かれていた。わかった。彼女は、遠山颯斗の手紙に書いた「さやかさん」に違いない。いや、彼女はあの深海鮫だった!でも、彼女の様子は悪人にはとても見えなかった。私は眉をひそめ、彼女に尋ねた。「深海鮫さん?これは、一体どういうことなの?」「そう、私はあの深海鮫だ」彼女は飲み物を私の前に置き、ゆっくりと語り始めた。「予想通りなら、遠山綾音は死んでいないでしょうね?」私は驚き、彼女を見た。彼女はどうして知っているの?「恋人呪いは相手に反撃が及ばず、呪いをかけた人だけに反撃が及ぶからだ。」「そして遠山颯斗の愛人は遠山綾音じゃなく、私の先輩、彩夏さんだ」「私と先輩は名前が同じだが、漢字は違うの」私は混乱に陥った。「先輩?」
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第12話

紗耶香はうなずいた。「先輩がこの町に来てから、彼氏ができたと私に言った。その彼氏の名前は遠山颯斗だった。その後、先輩の様子はおかしくなった。旅行の写真をSNSに投稿してばかりで、私のメッセージにほとんど返信してくれなくなった。私がひっきりなしにメッセージを送ったところ、やっと一通返信が来た。うまくやっているよ、心配しなくていい、と。その返信から彼女が危険な状況にいると確信した。案の定だった。呪いで探ってみたところ、先輩があなたの家にいることがわかった。だが具体的な位置までは特定できなかった。調べを進めると、遠山颯斗が恋人呪いを仕掛けていることがわかった。この呪いを扱えるのは先輩だけだが。しかし、先輩の人柄からして、恋に夢中になったとしても、そこまで悪いことはできないはず。きっと、遠山颯斗が彼女からこの呪いの術を騙し取ったと思った」「その先輩は私の家にいるの?」私は強く驚いた。彼女の先輩が、なぜ私の家にいるの?「呪いがそう示しているのだから、間違いがない。あなたに連絡がつかなかったから、ネットで名前を検索し、モクバンのアカウントを見つけた。切羽詰まって、あなたに手を差し伸べたの。でも、あなたを害そうとしているのは決して先輩じゃない。彼女は今も生きているから」紗耶香は慎重にその古い本を手に取った。「この古い本は、遠山颯斗が先輩から騙し取ったものかもしれない。遠山颯斗を尾行して、彼がこの古い本をここに隠していると発見した。そこで、私は司書としてここに勤め、彼が最後にこの本を誰に渡すかを確かめようと思った。遠山颯斗が残した隠し玉を阻止するためだ」颯斗の残した手紙と紗耶香の言葉には食い違いがあった。だがなぜか、目の前の紗耶香のほうが信じられる気がした。こうして、紗耶香と私は、私の家で彼女の先輩を探すことになった。紗耶香は口笛を吹いた。彼女の袖口からネオングリーンの虫が這い出し、本棚の方へ飛んでいった。「あそこだ」彼女は本棚を指し、嬉しそうに言った。「先輩はまだ生きている!」
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第14話

しばらく経って、女は体力を徐々に回復していた。この女は行方不明の彩夏だった。紗耶香が彼女に経緯を簡単に話した後、彼女は私とよく話そうと決めた。病室で、彩夏はずっとぼんやりと窓の外を見ていて、私が入ってくるのを聞いてやっとゆっくりと振り返った。「ごめんなさい......迷惑をかけてしまった」私は疑問を持って尋ねた。「どういうこと?」「三年前、あなたたちの町に来て、颯斗をガイドに頼んだ。自分の気持ちが悪いことを認める。既婚者に恋をしてしまった。でもこれが間違っていることを知っているから、彼ときっぱりと別れようと決めた。だが別れの時、彼は承知しなかった。私はもし彼がまた執拗につきまとうなら、必ず彼に呪いをかけると言った。彼は、必ずあなたと離婚すると約束して、最後に会おうとうちに来た。彼は私の家伝の秘伝書を盗んで、さらに私の恋人呪い虫を一匹盗んだ。その後、私を気絶させた」彩夏は怒りで興奮してしまい、何度も咳き込んでいた......彼女の体は、栄養不良でやせ細った。私が彼女の背中をたたいて、ゆっくり話させた。「目を覚ました時、自分がこの隠し部屋にいることに気づいた。どんなに叫んでも、誰も聞こえなかった......「颯斗は、私を独占したいだけでなく、私を利用して彼に利益をもたらす人々に取り入ろうとしている。「私をもっときれいに見せるために、彼は盗んだ虫で自分に恋人呪いをかけた。そうすると恋人呪いの効果があなたにも及ぶ。「でも私はまだ希望を抱いている。なぜなら、念力で動かせる飛ぶ虫があるからだ。「しかし、彼はうちの家伝の宝物、血の玉を見つけた。それをつけると、どんな呪いにも侵されない。「仕方なく、颯斗が人を連れてくる時、私はその恋人の飛ぶ呪いをその人の体に植えた。」「恋人の飛ぶ呪いは妻を美しくするが、副作用として毎晩心をえぐるような痛みがある。「表れるのは外見は強そうでも中身は弱いことで、毒が発作して死ぬまで気づかれない。「彼はその人を義弟と呼んでいたようだった......」青木拓海......なるほど、呪いはこうして落とされたのだった。颯斗が妹の夫を連れて浮気するなんて......本当に最低だった。「このことで、颯斗は恐れた。彼は私の四肢を切り落とし、時々私の携帯でメッセージを返信したり、SNSを投稿したりして、私がた
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