Semua Bab ヴァールス家 嫡男の憂鬱: Bab 71 - Bab 73

73 Bab

事件は闇に-2

 粗方の処理を終え、俺は今回の件についてタユエルから聴取する。 暴走した吸血鬼には見覚えがあり、以前は人間として生活していたと言う。ところがここ数ヶ月は、どうも様子がおかしかったらしい。虚ろな目をして、拘束具を数点買いに来た事があったそうだ。 それから暫く経った数日前の早朝。少年が1人、今回と同じ様な状態で店の前で倒れていた。それを保護した事から、今回の事件が幕を開けた。 俺が訪ねた時、タユエルは少年の血にアテられていた。しれでも俺を襲わないよう、必死に理性を保っていたらしい。それは、調書には書かないでおこう。「俺たちは、少年らの容態を確認して聴取もせにゃならん。タユエル、今回の件は不問とする。だが、また同じような事があればお前だとて処罰することになる。報告、ちゃんとしろよ」「わーったよ」「大事にしたくないなら直接俺に報告しろ。それくらいの面倒は見れるつもりだ」「へいへい、頼りになる坊ちゃんだねぇ。ったく、立派になりやがって」 タユエルは俺の頭をグリグリと撫で回し、嬉しそうな面で俺たちを見送った。 俺の頭を撫でて褒めるなんて、母さんが居ない今ではタユエルくらいのものだ。まぁ、悪い気はしないが、まだまだガキ扱いされているようで悔しさも否めない。 俺とヴァニルは、病院で少年達に話を聞く。皆、一様に記憶が欠落していた。だが、最初の被害者だけは、吸血鬼と出会った時の事を覚えていた。 少年は森で遊んだ帰り、友人とはぐれてしまった。森を|彷徨《さまよ》っているうち夜になり、何かに誘われるような感覚で廃墟に辿り着いた。 そこは、レンガ造りの小さな家。中から微かに歌声が聴こえた。恐る恐る覗くと、ロッキングチェアに座った美しい男が、綺麗な歌を唄っているのが見えた。 男は少年に気づき、家へ招き入れた。そして、首に噛み付かれた所で記憶は途切れたそうだ。 結局、吸血鬼が何をしたかったのかも、動機も覚醒したきっかけもわからず終いだ。こんなあやふやな結末では、父さんにネチネチ嫌味を言われるのだろう。 しかし、これにて調査は終了とする。傷も癒えない少年達に、これ以上覚え
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-06
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今宵も-1

 呼吸の為に唇を離すと、ノーヴァは無言で建物の屋上に降りた。そして、壁に手をつかせるとケツを弄り始める。 ギリギリ周囲からは見えないが、声を出してしまうと丸聞こえだろう。「声、我慢できるよね。見られたかったら出してもいいけど」 なんて耳元で囁かれ、俺は襟を噛んで必死に声を殺す。 後ろから首に牙を立てられると、腰から背中へ快感が抜ける。吸血の瞬間、力が抜けたところでノーヴァはちんこをねじ込んだ。「ふぅっ、ん゙ん゙ん゙っ」「あっは····頑張るねぇ」 ノーヴァは、俺がどこまで声を我慢できるのか試すように、意図してねちっこく前立腺を押し潰す。強く抉るように潰されると痛い。と、いつも言っているのだが、やめるつもりは毛頭ないらしい。「痛い? しゅっごい絞まるんらけろ。ボクのおてぃんてぃん、喰い千切らないれね♡」 耳朶に牙を食い込ませながら言う。喰い千切られたくないなら加減をしろ。なんて、いくら言っても聞く意味を持たないのがノーヴァだ。 キスがしたいと言い、片脚を上げて向かい合わせにされる。そして、軽くキスしながら両脚を抱えて持ち上げた。ずり落ちないようノーヴァの首に手を回すと、嬉しそうに深いキスをしてくる。 そして、そのまま遠慮なく奥をグリグリと押し上げる。これからココに入るのだという合図だ。「ここ、声我慢できるかな······ほら、抜くよ」 奥を貫くと、イッてる俺を抱えて飛び上がりやがった。「ひあぁぁぁ!!! 何考えてんだっ、バカぁっ! やっ、あぁぁっ!! 降ろ、せ····ひぁっ」「あっはははは! めーっちゃ締まるぅ~」 こいつ、マジで狂ってんのか。ケツだけじゃなく全身に力が入る。が、器用に突き上げられる所為で、徐々に力が抜けてゆく。 俺は落ちまいとノーヴァの首にしがみつく。動きにくいと文句を言われたが、そんな事知るか。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-07
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今宵も-2

 翌朝、甘ったるい薔薇の匂いで吐き気を催して目が覚めた。 あの後ヴァニルに朝方まで犯され、屍の如く深い眠りに落ちていた。で、起きたらこれだ。 俺のベッドが、俺ごと薔薇に埋め尽くされている。かろうじて、俺の顔だけが出ている状態だ。「おい、ノーヴァ····これはどういう状況だ。····うぷっ」 本当に吐きそうだ。一刻も早く、この尋常じゃない量の薔薇を撤去してほしい。「ん~? ヌェーヴェル、綺麗だよ」「いや、葬儀みたいだとは思わないか? 死者に贈る花より多いぞ」「真っ赤に染まって美味しそうだよ」 ニコッと幸せそうな笑みを見せやがって、愛らしいことこの上ない。だが、そうも言っていられない。 吸血鬼の感性など、きっと俺には一生理解できないだろう。まさか、これがノーヴァなりの求愛なのだろうか。だとしたら、ヴァニルのほうが幾分かマシだ。 早々に撤去させたが、薔薇を全て風呂へ突っ込み『薔薇風呂だね~』とか言って一緒に入らされた。おかげで、匂いが身体に染み付き吐き気は治まらなかった。 昼過ぎには、予想通りノウェルが追加の薔薇を持ってやってきた。俺は顔を覆い天を仰いだ。もう、言葉が見つからず溜め息しか出ない。「ヌェーヴェル、君にありったけの愛を込めて。生涯、君だけを愛する事を誓うよ」 片膝をつき、俺に花束を差し出しながら言うノウェル。女がされれば、昇天するほど喜ぶ場面なのだろう。 だが、今の俺は地獄に落とされたような気分だ。「悪い、ノウェル。薔薇を俺に近付けないでくれ······吐く」「え····? わぁぁ! 大丈夫かい!?」 俺は近くにあった花瓶の花を抜き捨て、そこに粗相をしてしまった。ノウェルが背中をさすってくれているが、ノウェル自体が薔薇くさいので治まらない。「ノ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-05-08
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