160. 第九話 チャンピオン 決勝一回戦 座順 東家 佐藤優南家 左田純子西家 財前真実北家 河野勇一郎 立会人 富士山賢太郎 決勝戦は半荘4回勝負。一回戦東1局の西家マナミの配牌は凄まじかった。 マナミ手牌三三四四四伍伍六七七八①2 ドラ二 チンイツチャンス! しかもかなり簡単に出来そうな並びである。 第一ツモを持ってくる。 ツモ4打① 次巡⑨ツモ切り 次次巡ツモ3(あれ? もうテンパイした。七切って三四伍待ちリーチ? 三切って六九? 打八は手替わり待ちでダマかな。カンチャンだし。…いやいや、まだ3巡目。この素材からはマンガン以上が欲しいから……) そう思ってマナミが手をつけた牌は4索だった。しかし、牌を掴んだその瞬間! ビビビビビ!! 「痛った!」 マナミの指先から脳にかけてかつてないほどの電流が流れた。最近はもう全然出てなかったあのミスしようとするとピリッときて間違いに気付かせてくれる電流だ。その電圧はマナミに(何寝ぼけているんですか! おきなさい!)と言っているようであった。 マナミは4索を戻す。 (ええ? 序盤だよ? チンイツそんなだめ?)と思って見直してみるとマナミは見落としに気がついた。 「リーチ」
Terakhir Diperbarui : 2025-07-16 Baca selengkapnya