Semua Bab 【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜: Bab 151 - Bab 160

186 Bab

第1部 一章【財前姉妹】その11 第十二話 味方の邪魔をしない

150. 第十二話 味方の邪魔をしない  ミサトはバイトを休んで雀聖位戦の準決勝を観に行った。元々、勝ち抜いたら出勤出来ないのでこの日のシフトは入れていなかったのだ。飯田ユキも誘って2人で準決勝を観戦しに行く。 「雀聖位戦って言うのは大きなタイトルだよね? それの準決勝に麻雀部から2人残るってすごくない?!」「マナミもユウも本当に強いからね。自慢の友達よ」「なんだか私も鼻が高いな」「もっと鼻が高くなるように今日は2人が決勝進出できるよう応援しましょ!」「そうだね!」 ──── 「ここが銀座かー」「試合はもうとっくに始まってるわね」「帰りにでいいから画廊とか見て回りたい。ねえ、いいでしょミサト」「はいはい、帰りにね」  到着すると既にユウの卓が一回戦のオーラスだった。(ちなみにマナミの卓はまだ開始していない。準決勝からは映像対局なので対局を順番に行い、解説者などもちゃんといる) ユウはトップ目であった。この準決勝は同じメンツで2回行い上位2名が決勝進出という仕組みだ。 「リーチ!」  するとラス目からノータイムで力強いリーチがかかった。二着目の親との点差は16700なのでリー棒が出ると親マンツモでトップを捲られる。 ちなみにその時のユウの手はこう。 ユウ手牌三伍⑨⑨⑨22567中中中 八ツモ ドラ2  実はユウもテンパイしている。ここにラス目からリーチがこようがラス目には跳満放銃してもトップであり迂回する必要はない。なので八萬ツモ切りでテンパイキープ。あるいは親が追いつく前にラス目に和了ってほしいため差し込んでもいい。そう思うのが普通だった。しかし…&hellip
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-06
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第1部 一章【財前姉妹】その11 第十三話 ラストピース左田

151. 第十三話 ラストピース左田  少しの準備時間の後、Bグループの撮影が始まる。「ミサト、飯田さんも、来てくれたんだね! ありがとう」「みてたよ、あの降りはすごかったね! 八萬くらい切っちゃうと思った。ピッタリ当たり牌なんだもん驚いたなぁ」「私から放銃されても見逃しかけてツモりにいくだろうから決着にはならないし、あのノータイムの自信満々な様子からして任せちゃって良さげだからねー」  すると猿山たちも話しかけてきた。「よう、決勝進出か。さすがだな」「俺たちのこと覚えているかな」「猿山プロと富士山プロ! 今日は誰かの応援ですか? あ、私?! もしかして私の応援とか? かわいいもんね、私って」「暇だから富士山について来ただけだ。そもそもこの日は仕事は入れられない。予定では勝ち抜いていて自分が卓に入っている日だったわけだしな。ていうか、キミの応援なわけないだろ」と猿山が言う。「にひひ! 冗談よ!」「私は応援で来た。次のBグループにいる前回優勝者の左田(ひだりた)プロは私の師だからな」そう言って富士山プロが親指をくいっとした先には50代半ばといった印象の、それでいてピシッとした姿勢で歩く女性がいた。その人こそ左田純子。現雀聖位の女流プロであった。 (この『左田純子(ひだりたじゅんこ)』こそがカオリたち麻雀部や麻雀教室に必要なラストピースとなるのだが、この時はまだ知る由もない) ──── 「マナミが来ないな……」  すると、少ししてマナミが慌てて登場した。 「お待たせしました!」 時間ギリギリだが遅刻してはいない。「もー、マナミ。どうしたかと思った!」「喫茶店でマンガ読んでたら夢中になっちゃってて…&hel
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-07
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第一話 雀聖位 左田純子

152. ここまでのあらすじ  喫茶店『グリーン』のオーナーの助けもあり、ユウたちは着々と麻雀教室オープンへの準備に取り掛かっていた。 一方、カオリたちプロ組も全員しっかり昇級を決めていて絶好調。 そして、一般参加可能なタイトル戦『雀聖位戦』に参加した少女たち。その決勝に準決勝Aグループからはまたしても佐藤優が駒を進めた。 準決勝Bグループには財前真実がいる。ユウが先に待っている決勝卓へとマナミは駒を進められるのか──  【登場人物紹介】 財前香織ざいぜんかおり通称カオリ主人公。女子大生プロ雀士。所属リーグはC2。女流リーグA。読書家で書くのも好き。クールな雰囲気とは裏腹に内面は熱く燃える。柔軟な思考を持ち不思議なことにも動じない器の大きな少女。神の力を宿す。日本プロ麻雀師団順位戦C3リーグ繰り上げ1位 財前真実ざいぜんまなみ通称マナミ主人公の義理の姉。麻雀部部長。攻撃主体の麻雀をする感覚派。ラーメンが大好き。妹と一緒に女子大生プロ雀士となる。神に見守られている。C2リーグ所属。女流リーグA。第36期新人王戦3位決めゼリフは「私がナンバーワンよ!!」  佐藤優さとうゆう通称ユウ兄の影響で麻雀にハマったお兄ちゃんっ子。誘導するような罠作りに長けている。麻雀教室の講師になることが夢。第1回UUCコーヒー杯優勝 竹田杏奈たけだあんな通称アンテーブルゲーム研究部に所属している香織の学校の後輩。佐藤優の相棒で、一緒に麻雀教室をやることを夢見ている。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-08
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第二話 読ませるための一打

153. 第二話 読ませるための一打  マナミに軽い手が入った。四-七待ちのピンフのみだ。 5巡目マナミ手牌伍六②③④⑦⑧⑨⑨3334 5ツモ ドラ7  打⑨筒以外ないが問題はリーチするか否かである。短期決戦である以上チャンスは最大限に活かしたいが……。  マナミは自分の捨て牌を見る。 マナミ捨て牌西八白三 (こりゃあダメね。四-七萬だけは警戒した方がいいよと言ってるようなもんじゃない。ピンフのみだしせっかく役もあるんだからここはダマ……) 打⑨ダマ  すると次巡のツモが2索だった。ここでマナミにある閃き。 打5ダマ (どうだ!)  それを見ていたミサトたちはこう思った。(へぇ…… やるようになったわねマナミ。まるでヒロコやアンの麻雀を見てるようだわ。この5索切りは地味だけど出来る人はそうはいない、なかなか凄いな……)(ミサトちゃん。これってなんで5索切りなの?)(ユキならどうする?)(私はピンフ張ったら即リーチしちゃうからツモ切りになってるね)(そのやり方も否定はしないわ。メリットもあるからね。でも、マナミは自分の捨て牌が弱いことを懸念してリーチは控えた。それは分かるわよね)(うん…… でもなんで真ん中の5を捨てたのかはさっぱりわからない。私は目立った牌は捨てないようにするのが麻雀のセオリーだと思ってたんだけど)(その考えは間違ってないわ。でもね、全てのセオリーや基本技
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-09
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第三話 ウソツキ剛太

154. 第三話 ウソツキ剛太  佐々木剛太(ささきごうた)は破天荒な見た目に似合わず、とてつもない守備力の高さを誇る完全守備派雀士であった。  ある雀荘では月間トップ率No.1打数No.1マナーNo.1ラス回避率No.1のそれぞれにサービス券を10枚プレゼントという月間イベントをやっていて。佐々木はそこでラス回避率部門でのNo.1を取る常連だった。(マナー部門はスタッフ全員で話し合って決めている。ちなみに佐々木はそれでNo.1になったことはない) そこのスタッフAが言うには佐々木剛太が鳴いてるホンイツに放銃した所なんて見た事がないという。佐々木曰く「分かってる満貫に振り込むことないだろ」という事らしいが、そうもいかないのが普通ではないだろうか。しかし、彼は本当に放銃しない。  また、彼は成田離婚経験者でもある。新婚旅行でアメリカへ飛びラスベガスで喧嘩して成田で離婚。そんなことをする男。 発言もしょーもなくて「剛太さん、これ通った?」と局終了時に聞かれた時には必ず「通った通った! 大通りよ」と言う。当たり牌でもだ。 剛太曰く「当たりだったよなんて言って気分良くさせる必要ないだろ。通ってたかー。ガッカリ。って気分にさせて落としていくんだよ」と言う。言い分はわかるが普通そこまでするだろうか? そんな普通ではない彼だから、プロ入りして即で新人王を取っているし、その後『牌覇王(はいはおう)』という大きなタイトルを2連覇している。 そんな彼が南1局の親番にドラの南を仕掛けた。切ったのは左田だ。かなりの勝負手が来ていたので腹を括って第一打で捨てたが、あろうことか親に鳴かれたのである。最も悪い展開。そして、8巡目。マナミが捨てたのは二萬。それに対して……。 「チー」 一三と晒してカンチャンチー。マナミは(しまった!)と思った。佐々木はマンズを1枚も切っておらず、マンズホンイツの予感はあったのに(1枚くらい)と切ってみたらカンチャンで喰われてしまったのだ。これは痛
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-10
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第四話 4面待ちの結末

155. 第四話 4面待ちの結末 Bグループ一回戦オーラス 9巡目竹田手牌一二三四伍六七七七八455 ツモ6 ドラ七 (よしっ! ドラ3枚で三-六-九-八の4面待ち! もらった!) 「リーチ!」打5 ツモられツモられでいつの間にか断ラスに落とされていた竹田慎一にここに来て大物手が入る。これなら三着逆転どころか二着浮上も可能だ。 しかし、この手がなんと延々出ることなくツモることもない。(冗談きついぜ、これを空振るなんてないだろ?) 三着目の左田が押してくれているのにこの4面待ちがアガれない。そんな14巡目。ついに竹田の手元に来たのが―― ツモ八 (八萬! 唯一、裏ドラに頼らないといけない八萬ツモ! 三萬はまだ山にありそうだし、六-九萬だってないわけじゃないのにここで八萬か…… でも、もう14巡目で左田プロも押している。まだ、二回戦も残ってるし、ツモるべきだろうな……。マサルならここでツモるだろ。ギンジなら…… どうだろうな……(ここまで0.1秒の思考))  学生時代に何度も遊んだ旧友たちの麻雀を思い出しながら竹田はその牌をそっと手牌の右端に表向きに置いた。 「…ツモ」 竹田手牌一二三四伍六七七七八456 八ツモ ドラ七  4面待ちのド安めだが裏が乗れば二着だった。しかし、乗らないならラスのまま。 運命を左右する裏ドラ開示の瞬間! (ここに、裏ドラ表示牌に、この手を12000にする力よ! 眠っていてくれ!)そう祈るように手を伸ばす
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-11
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第伍話 準決勝終了

156. 第伍話 準決勝終了  二回戦は全員が佐々木剛太を倒すことだけを考えて攻めていた。この点差なら1位を下に落とせば混戦になり結果として2位通過にもなりやすいという考えだ。 竹田慎一は単騎選択で山にありそうな牌よりも佐々木が持っていそうな牌に照準を合わせて七対子リーチ。不発に終わるも佐々木はそれを使い切れず、出すこともできずでノーテン。 左田純子はピンフを捨ててまでノベタンの佐々木が捨ててる牌待ちでリーチをしてこれも佐々木は掴んでノーテン。 さらに、佐々木の親番、左田から当たり牌が打たれるも竹田は見逃し。そしてツモ切りリーチ。それでも佐々木は放銃しなかったが……。 「ツモ」 竹田手牌一一四四四222345中中 一ツモ ドラ3  中ドラ1の3200を見逃してのツモり三暗刻で裏も1枚乗せての跳満! 親の佐々木は6000失点。 佐々木は一萬も中も止めていたが最後の1枚をツモられてしまった。こんな事なら一萬を捨ててしまえばよかった。まあ、そんなわけにもいかないのだが。しかし、戦っている最中にはそんなに冷静に(仕方ない)とは思えないことが多いのが人というものだ。 この時、佐々木は正直言って(ぐっ、最悪だ)と思った。そうして前局の一萬を止めたこと、切っても良かったのではないか? などの反省会を脳内でしていたら…… 「ロン!!」  突然のロンが左田からかかる。まだ4巡目だ。しかしこの発声の勢い。そして捨て牌は…… 左田捨て牌六八53  特殊な切りだ、嫌な予感がする。バサッと倒されたその手牌は。 左田手牌①①①②③④⑤⑥⑦⑧⑨南南 南ロン
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-12
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第六話 地味が一番

157. 第六話 地味が一番  決勝戦に進んだのは以下の選手。 準決勝Aグループから タイトルホルダーシード佐藤優 プロA1リーグシード河野勇一郎(こうのゆういちろう) 準決勝Bグループから プロ予選通過財前真実  雀聖位シード左田純子 この4名であった。  やはりシード権が貰えると上がって来やすいのか。それとも、強いからシード権があるのか。そのどちらもだと思われた。マナミだけが最も低い位置から勝ち上がっている。その辺はさすがの麻雀部部長といったところか。  決勝戦が行われるのはまだ先だ。季節は冬になりもうすぐで今年も終わる。アンたち3年生ももうあと僅かで高校卒業となる。財前姉妹にとっての10代が終わりに近付き完全に大人になろうとしていた。 「……なんか、カオリはこの1年くらいでもうすっかり大人ね。マナミはあんまり見た目の変化ないけど、カオリは段々とミサトみたいになってきたわ。なんか、雰囲気がキリッとしてて凛々しくて。最初の印象が子供だっただけに、成長したわねえ」とメグミが言う。そうなんだろうか? 自分ではわからない。マナミがとくに変化してないのは分かるけど。 マナミって変わらない。最初会った時から可愛いくてキラキラしててキレイで元気で良い子。髪色が明るくなったくらいしか見た目の変化はしてないんじゃないかしら。でももうマナミもあとほんの数ヶ月で二十歳なのよね。信じられない。 ハタチって言うともっと大人だと思っていたけど、高校2年の出会った頃とあまりにも同じだ。でもマナミはそれでいいの。ずっと元気で可愛いままでいい。 
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-13
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第1部 一章【財前姉妹】その12 第八話 雀聖位戦 決勝戦開始!

159. 第八話 雀聖位戦 決勝戦開始! 「じゃあ、応援してるから頑張ってね2人とも!」「うん! ありがとう!」「がんばります」 マナミとユウは大勢の仲間に送り出されて対局室へと入って行った。  決勝戦は特別な対局室で行われた。スタジオと言った方がいい。準決勝の撮影とは明らかに違う。本格的な設備の整ったステージだった。「おはよう」 左田純子はもう来ていた。早い。左田の目も充血していた。どうやら寝れなかったのはマナミだけではないようだ。「左田さん、もし良ければコレ……」 マナミは今朝買った目薬を渡す。「私も目が腫れちゃって。せっかくの映像対局ですし」「あはは、情け無いな。緊張で寝れなかったのがバレバレじゃない。ありがとう。使わせてもらうわ」(左田プロみたいなベテランでも緊張して寝れないことがあるんだなー) 「おはようございます!」 河野プロがやってきた。開始時間25分前だが全員が揃う。『えー、開始予定時間はまだなのですが、このスタジオは時間で借りていますので準備でき次第スタートしてしまおうと思います。よろしいでしょうか。まだ応援の方が到着していないとか、ありますか?』 選手全員が開始していいと言ったので早めにスタートすることになった。長引き過ぎて別日にまた対局なんてことになったケースも過去にあったので早く始めた方がいい。 『では、これより第30回雀聖位戦決勝戦を行います』 パチパチパチパチパチパチパチパチ!! 『選手の紹介です。準決勝Aグループで勝ち上がったのは若きタイトルホルダー! なんと19歳のアマチュアでありながらプロ選手を相手に第1回UUCコーヒー杯を制した実力の持ち主。女子大生の佐藤優さん!』 「あ、佐藤で
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-15
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