【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜의 모든 챕터: 챕터 191 - 챕터 200

231 챕터

第1部 一章【財前姉妹】その14 第六話 オダマキ

190. 第六話 オダマキ  カオリたちは水戸に帰ってきていた。 最近ではなにかって言うと『グリーン』に寄り道して飲み食いするのが習慣となっていて、今日も例に漏れず麻雀部の少女たちはグリーンに集合する。 「そう言えばメグミさんは今回の大会出てたのかな?」アイスコーヒーを飲みながらカオリが思っていたことをみんなに聞いた。「出場しないって言ってたわよ。忙しいんだって。上の子のお遊戯会とかとも被るって言ってたから」「そりゃ子供優先だわ」「てか子供2人いたんだね。若く見えるけど」仕事を終わったアンも話に混ざってくる。  私たちは仲がいいようでその実、あまりお互いを知らない。語り合うことはいつだって麻雀のことばかりだから。どこに住んでいるとか、家族が何人とか、何歳であるとか、恋人はいるかとか、全然、全くというくらい興味を持たないのだ。そんな事話すより前に語り合いたい大事な麻雀の話で溢れてる。私たちは雀士で、麻雀でのみ繋がっているのだから。特にメグミやアカネやジュンコのことはよく分かっていなかった。知ってることは『麻雀が強い』ってことだけ。それだけは身をもって知っていた。 「さて、カオリ本戦おめでとうの会でもしますかー!」「やめてよ、予選通過しただけなのに!」「じゃー、マナミ予選落ちおつかれ会」「いや、そんなんいらんて! 別にいいわよ現雀聖位だし! 来年は本戦シードだし」「…まっ! とにかくお食事会ね」「私ミートソース食べたい」「じゃあ私はナポリタン」「あっ、アイスコーヒーのおかわりください」 すると『緑一荘』からユウもこっちにやってきた。「私もお腹すいてきたからピザ頼んでいい? みんなでマルガリータ食べようよ」「賛成ー!」 その時ふと、マナミはアイスコーヒーのミルクに目が行った。グリーンに置いてあるのは『スタージャ』のポーションミ
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第八話 師団名人戦本戦開始!!

192. 第八話 師団名人戦本戦開始!!  今日は師団名人戦本戦。本戦は一回戦と二回戦が8月に、三回戦と四回戦が翌月に、準々決勝と準決勝がそのさらに翌月に、決勝戦が11月10日にという、予選期間も含めたらとても長い戦いになっている。 「じゃあ、カオリ。決勝戦で会いましょうね」「ミサトも、頑張ってね!」 そう言い、少し見つめ合うと2人はお互いの卓に移動する。その表情からは(信じてるからね、決勝で会おう!)というメッセージが感じられた。  カオリの一回戦の相手は小林賢プロだった。師団のB1リーグにいる中堅選手で成田メグミの同期では1番の出世頭だが、最近は残留が続いている。他の2人は新人プロの橘さんとアマチュアの方だったのでよく分からないが小林プロが強敵であることは間違いなかった。 「ああ、財前プロ。一回戦はきみと対局か。これは苦しい戦いになりそうだ」「えっ、私はただの新人ですけど」「いやあ、後ろ見してたことあるから知ってるよ。どういうカラクリかはわからないけど、財前プロの手順は普通じゃない。あまりにも鋭い読みをする。新人だからとか女だからとかって侮らないよ。むしろ逆。今日がきっと天下分け目の決戦になる。だろ?」《バレてますね、只者ではなさそうです》(新人の女と油断してくれればいいのに……)  一流のプロは対局相手の実力を見誤らない。力量把握のスキルを持っているかのように誰が強敵かを選択ひとつ所作ひとつ呼吸ひとつから見抜くものである。まして後ろ見などしていたなら小林クラスはカオリの力量を見抜いていて当たり前であった。 ──── 『では、時間になりましたので。これより師団名人戦本戦を開始致します!』  「「よろしくお願いします!!」」
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第九話 勝てる時に勝て

193. 第九話 勝てる時に勝て  後半戦の南1局。親のカオリに満貫クラスになりそうな配牌が来ていた。 カオリ手牌 切り番②③④④④334677888 ドラ1 (広いのは3索でしょ。それは一目で分かるけどコレはチャンス手だ。メンピン2900の可能性がある手順は持ち点的にも追いたくない。だとしたら…… 枚数は減らしても高得点だけに焦点を当てた選択は…。考えろ、一撃高打点打法のミサトだったらここで何を選ぶか。考えろ) 打6 (これで三暗刻の手順が生きるから①筒にも価値が生まれたでしょ。引いてきて最悪って牌は6索だけだからロスらしいロスも少ないし。もっと言えばドラが1索だから334は厚く持ってテンパイ前に埋まりやすくしたいのもあるし、これが多分一番の高打点打法)  すると、7索7索と序盤に対面と下家に出されてしまう。(鳴きはしません! そんなならメンピン2900の手順作ってた方がましよ。まだ3巡目なんだから焦ったらだめ)  耐えたカオリの次のツモはまるでご褒美のようだった。 ツモ3 「リーチ」  数巡後 「むーーー……」 アマチュアの嶋田氏が考え込む。悩んだ末に出された牌は…… 打① 「ロン」 ②③④④④33377888 ①ロン 「9600」  この一撃で回復したカオリは調子よく次局も七対子の32
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十話 危険な差し込み

194. 第十話 危険な差し込み  成田メグミはパソコンから逐一師団名人戦の最新情報をチェックしていた。 (へぇ、カオリちゃん小林賢を倒したんだ。やるじゃん。ホント強いわねあの子。コバケンはボスレベルの大物だし一回戦から山場だったわね) 「おめでとう、カオリちゃん」  ◆◇◆◇  一方、井川ミサトはというと。 相手はアマチュア枠から来た新田忍、A2リーグプロの入間俊介とC1リーグプロの秋田敬太郎の3人。  東2局の親番にドラ単騎の七対子でリーチを打ったらツモって裏も乗り24000点。ミサトの超ダントツになる。 ミサトの守備力でこのリードがあればどうやっても落ちようがない。残された3人は二着争いで必死だ。 オーラス ドラ三 「ポン!」打三  新田が⑦筒を仕掛けてドラの三萬を捨ててきた。ミサトを誘っているようだ。(ほら、ここに打っても安いから、差し込んで二着に選んでくれよ)と言われてるような気がする仕掛け。  点棒状況 東家 入間 27200南家 新田 30000西家 井川 41000北家 秋田 21800  点数はけっこう全員ミサトに迫って来ていた。新田以外には12000級は振り込めない。そんな場面であった。 ミサト手牌 切り番六七七七①①②③③⑤2466 (考えろ! ここで一番放銃しそうな牌はなんだ? アガろうとしたら②④3がネックになるんだから南家をアガらせた方がいい! 親にダマの1
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十一話 本戦1日目終了

195. 第十一話 本戦1日目終了  アンとユキが対局を終えてカオリの所にやって来た。「あ! アンちゃん、ユキちゃん。一回戦どうだった?」 すると2人は残念そうに首を横に振った。どうやら2人は一回戦通過ならずのようだ。まあ、そういう事もあるだろう。むしろよくこんなに勝ち抜いたものだ。アマチュア予選を勝ち抜くだけでもかなり難しいのだから。「そっかー……」「別にこれ1回が唯一の大会じゃないし。また別の大会で頑張りますから。私は大丈夫です……」そう言ってるアンの顔はめちゃくちゃ悔しそうだった。アンくらいの腕があると負けた時は悔しくてたまらないんだなとカオリとユキは思った。(私はまだ負けてここまで悔しいとはきっと思えない、精進しないとなぁ)《アンは元々かなりの才能を持つ子でしたからね。自分は天才という自覚もあるでしょうし、プライドは人一倍ですよね》 「アンちゃん。いこ。ちょっと外でお茶でもしてそのあと応援しに戻ってこようよ」「うん……」  競技麻雀は人によってはどんなレートの麻雀よりも情熱を、いや、人生の全てをかけている世界のひとつである。その熱量を持つ選手こそがアンでありユウでありミサトであり財前姉妹であった。  (アンの分も頑張ろう)《ユキさんの分も、ですね》(あの子はまだ…… そこまでじゃないでしょ)《はー…… カオリは鈍感ですね、そんなわけないでしょ。忘れたんですか? ユキさんは予選を3回参加するほど競技麻雀に夢中になってたんですよ》(そうだった……) アンは年下だから悔しくてもユキはアンの面倒を見てくれていたのだ。よく見たらユキも悔しそうな口をしているではないか。
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十二話 ヤチヨの小説

196. 第十二話 ヤチヨの小説  師団名人戦は来月の本戦三回戦四回戦を突破すればその次は準決勝A卓。その次週に準決勝B卓。そして11月10日に決勝という日程だ。 参加するプロ雀士は普段のリーグ戦は活動休止中の者なども師団名人戦だけは参加したりするので年々多くなっていて、東北支部や関西支部、九州支部などからも集まってくるので参加者1000人をゆうに超える大会だ。そのベスト36にあたる本戦三回戦にカオリとミサトは残ったということ。それがどれ程凄まじいことかはカオリたちに想像はできていなかった。周りが2人のベスト36入りに大騒ぎしてるけど、大げさだなぁ。くらいにしか思っていなかったのだった。  ────  それから数週間後、ジュンコたちの作る雑誌。『月刊マージャン部』がほぼ完成した。 その中にヤチヨが書いていた小説が載っていた。  「これなんだけど、あなたにも見てもらいたくて」 カオリに雑誌の試作品を左田が持って来た。「ヤチヨちゃんの書いた小説。読んだ事ある?」「いえ、私は近頃自分で書くばかりで、あまり読んだりは最近してないです」 「ここから、読んでみて」  「………………………………………………………………… これって……… 私?」    なんと、ヤチヨの書いて
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十三話 プレイスタイル

197. 第十三話 プレイスタイル  つまらない麻雀をするくらいなら負けた方がいい――  これが富士山賢太郎(ふじやまけんたろう)プロのこだわりだった。  カオリはあくまで麻雀に興味があるのであり、プロ雀士にはとくに興味がないので富士山ほどの人気プロですら正直よく知らなかった。 《三回戦はシードのフジヤマと対決ですか》(人気投票で三回戦シードもらった人よね。どんな麻雀するんだろ)《見た目は個性的な魅力はありますが、正直言ってそこまで男前っていうわけでもないですし。実力派の選手ってことになりそうですよね》(男性部門人気2位の豊田貴志(とよだたかし)さんも見た目は十人並だけど良い麻雀を打つからね。現代麻雀の人気投票はどうやらニワカではなく本気の麻雀ファンが投票しているみたいね)  本戦三回戦の対局相手は 富士山賢太郎プロ橘浩樹プロ福島弥生プロ この3名だ。  橘浩樹は運が良かった。なるべく多くの人と当たるように作られている予選の仕組みと違って本戦は3位4位が切られて生き延びた2名はまた同卓となる。一回戦目はカオリの戦略的見逃しで生き延びた橘は二回戦はカオリの独壇場な中でずっとベタ降りして二着になって三回戦まで来ていた。 麻雀は見逃されたヤツはツくと言うが、それが本当かどうかはさておき見逃しされたことにより二着に選ばれた橘は明らかについている。  そして、試合開始すぐに大事件が起きた。 東1局1巡目 「…リーチ」 打5  いきなりのダブリーから始まった。リーチしたのはついてる男。橘
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十四話 カオリ、粘る

198. 第十四話 カオリ、粘る  富士山(フジヤマ)の親がノーテンで流れて南2局流れ一本場。この局はカオリに簡単な手が来ていた。  与えられた配牌を当然の手順で育てて4巡目テンパイ。 (あっ…… 二-伍萬待ちテンパイだ)  カオリはwomanとの話し合いを思い出していた。自然と出来上がった伍萬待ちはオーラで引いてもいいでしょ。という結論に至ったあの話し合いを。そして今ついにその時が来た。 「リーチ」 カオリ手牌一二三三四222234西西 「ツモ」  当たり前のように『伍』を引けるカオリ。ちなみに裏ドラは乗らなかった。リーチ一発ツモのみの1000.2000は1100.2100。  だが、離されまいとヤヨイも次局に2000をカオリから出アガる。そしてオーラス。  親はダントツの橘なので完全に最終局面だ。ここを制した方が橘と一緒に四回戦へと駒を進められる。そこでカオリは全力で鳴いてクイタンを始めた。アガリ競争局だ、安牌など持たないで目一杯にして攻める! しかし―― ツモ九 カオリ手牌③③⑤3555(三チー四伍)(666)ドラ5 九ツモ (九萬なんていらないに決まってる。なんだこんなもん、でも、捨てられない!!)  なぜ切れないかと言うとヤヨイが789の三色なのである。  ピンズ、ソーズの789をチーとオタ風をポンしていて。しかもソーズの8をチーしたにもかかわらず9は鳴く前に捨てている。つまり、799と持たずに先に79固定した、その理由は799中中
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第1部 一章【財前姉妹】その14 第十伍話 談笑

199. 第十伍話 談笑 「ついに準々決勝まで一緒に来ちゃいましたね」そうカオリに話しかけたのは今年から師団に入った新人の橘浩樹(たちばなひろき)プロだ。橘とは本戦一回戦からずっと一緒に勝ち抜けている。強敵の小林賢(こばやしけん)を倒す為に一回戦で橘を生かしたがあの判断は間違いだったかもしれない。こんなにしぶとく橘が生き延びるとは。 「次は左田さんと当たりますね。感動しちゃうなー。おれ、左田プロに人気投票3ポイント入れたんすよ。カッコよくないすかあの人。女だてらに編集長までのし上がって、趣味の麻雀も本気で取り組んで雀聖位まで獲得しちゃって。同じ兼業雀士として憧れちゃいますよ」「橘さんはお仕事何されてるんですか」「おれ? おれはゲームの音楽を作る仕事をしてます。昔からゲームクリエイターになりたくて、とくにゲーム音楽は自分が好きなものが多いから、心に残るゲーム音楽を自分で作ることが出来たら凄いなと思って」「へええ! すごい! やりたいことを仕事にしてて素敵ですねえ」「……へへ、そんな風に褒められると照れるな。ありがとうございます」 《カオリにしては珍しいですね。試合の途中で対局相手と話すなんて》(いやまあ、話しかけられたらね。それに、年齢はあっちが上でもプロとしては橘さんは後輩だし。面倒見ないといけないかなって)《へぇ、色々考えてるんですね》(まぁね)  カオリと橘は四回戦が始まるまでのほんの少しの時間だけ談笑した。womanが指摘するように、それはカオリには確かに珍しいことだった。そして、その行動がまさか後の結果を左右することになるとはこの時は思いもしなかったのである。  ◆◇◆◇  一方で左田と猿山は本戦三回戦を突破していた。お互いがお互いを強敵とみなし、三回戦で落とそうと試みたが狙い撃ちとは
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