真依は浴室から出てきて、尚吾がテーブルに置かれた自分のデザイン画をじっと見つめているのを見て、たちまち心臓が締め付けられた。慌てながらも、彼女の問いかけは非難に変わった。「どうしてここに入ってきたの?!」尚吾の思考は中断された。彼は真依を見て、テーブルに向かいデザイン画を取ろうとした。「寛人がルームキーをくれたから入ってきたんだ。どうした、俺は入っちゃいけないのか?」真依は心を落ち着かせ、慌てないよう自分に言い聞かせた。口調はすぐに穏やかになった。「あら、彼がわざわざルームキーを渡して、どういうこと?私があなたを入れないと思ったの?」尚吾は彼女の質問には答えず、デザイン画を手に取り、じっ
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