「ゔん?今肩になんか当たった気がするんだけど、お前か」――と、俺は昇(しょう)に詰め寄った「あー、すいません」と、昇。「すいませんで済むか?親父の肩がどうなってるかわかんないじゃねーか?」「親父?親子なんですか?すいません、込み入ったことを」と、昇は詫びた。「舐めてるのかー‼」と、組員殴りかかったが昇はひらりとかわした。「うーん。カタギに好きにさせるのはなぁ。よし、俺が直々に」と、光輝(みつき)が殴りかかった。「仕方ないなぁ、正当防衛だよな?」と昇はブツブツなにやら独り言を言い、光輝を地面に抑え込んだ。「二代目‼」と、組員。「お前、強いな。よし、俺のトコに来いよ。悪いようにはしない」 そう言い、昇は黒塗り高級車で連れていかれた。(俺…誘拐された??)「「お帰りなさい。二代目‼」」と、組員たちの声が響く。「えーと、そちらは?」 組員の疑問も尤もだ。「今日から俺のパートナーだ。兄貴とでも呼んでやれ。こいつは強い。この俺を組み敷い…何でもない。以上だ」「あの、俺は拉致られた?ここは?」 光輝はニっと笑った。「関東でも屈指の西谷組だ。昇、お前はココで俺のSPなどしてもらう」「俺の意思は?」――ああ、昇が離れるのは嫌だなぁ。「ない」と、俺はキッパリと言った。「昇、格闘技経験は?」「うーん。いろいろやって黒帯になったら次って感じで今の感じ」「さすがにこの経験はないだろう?」 俺は昇を地下射撃場に連れていった。「さすがにない。で、的をうつのか?出店の屋台の射的みたいな感じか?」「とりあえずやってみろよ」――つい耳に息を吹きかけてしまった。 昇が反応して1弾打ってしまった。悪いことに跳弾が二人をかすめた。「おい…そういういたずらはやめろ…。マジで死ぬとこだったじゃねーか‼」 それから、昇は射撃を練習した。上達速し。 翌朝、光輝が目を覚ます。――あーウザい…。組員たちはいつになったら料理上達するんだか?朝から味噌汁が濃いか薄いかだもんなぁ。出汁の感じしないし… 光輝の嗅覚が喜んだ!このかぐわしい香りはなんだ?朝からまともな味噌汁の香りがする‼急いで着替えて皆のいる部屋に行く。「「二代目、おはようございます‼」」組員は朝からうるさい。「よう、光輝。朝飯作った。世話になるんだから、家事くらいするぜ。それにしてもここ
Last Updated : 2025-07-01 Read more