LOGIN関東ででかい看板の西谷組二代目、光輝(みつき)。ある日歩いていたら肩がぶつかった。それをきっかけに出会った昇(しょう)。昇は光輝よりも強かった。光輝は昇を組に連れ帰り、自分のSPとして使うこととした。しかし昇の女子力は半端なかった。そんな中で巻き起こる極道ならではの事件。光輝の想いはどうなるのか?
View More「ゔん?今肩になんか当たった気がするんだけど、お前か」
――と、俺は昇(しょう)に詰め寄った
「あー、すいません」と、昇。
「すいませんで済むか?親父の肩がどうなってるかわかんないじゃねーか?」
「親父?親子なんですか?すいません、込み入ったことを」と、昇は詫びた。
「舐めてるのかー‼」と、組員殴りかかったが昇はひらりとかわした。
「うーん。カタギに好きにさせるのはなぁ。よし、俺が直々に」と、光輝(みつき)が殴りかかった。
「仕方ないなぁ、正当防衛だよな?」と昇はブツブツなにやら独り言を言い、光輝を地面に抑え込んだ。
「二代目‼」と、組員。
「お前、強いな。よし、俺のトコに来いよ。悪いようにはしない」
そう言い、昇は黒塗り高級車で連れていかれた。
(俺…誘拐された??)
「「お帰りなさい。二代目‼」」と、組員たちの声が響く。
「えーと、そちらは?」
組員の疑問も尤もだ。
「今日から俺のパートナーだ。兄貴とでも呼んでやれ。こいつは強い。この俺を組み敷い…何でもない。以上だ」
「あの、俺は拉致られた?ここは?」
光輝はニっと笑った。
「関東でも屈指の西谷組だ。昇、お前はココで俺のSPなどしてもらう」
「俺の意思は?」
――ああ、昇が離れるのは嫌だなぁ。
「ない」と、俺はキッパリと言った。
「昇、格闘技経験は?」
「うーん。いろいろやって黒帯になったら次って感じで今の感じ」
「さすがにこの経験はないだろう?」
俺は昇を地下射撃場に連れていった。
「さすがにない。で、的をうつのか?出店の屋台の射的みたいな感じか?」
「とりあえずやってみろよ」
――つい耳に息を吹きかけてしまった。
昇が反応して1弾打ってしまった。悪いことに跳弾が二人をかすめた。
「おい…そういういたずらはやめろ…。マジで死ぬとこだったじゃねーか‼」
それから、昇は射撃を練習した。上達速し。
翌朝、光輝が目を覚ます。
――あーウザい…。組員たちはいつになったら料理上達するんだか?朝から味噌汁が濃いか薄いかだもんなぁ。出汁の感じしないし…
光輝の嗅覚が喜んだ!このかぐわしい香りはなんだ?朝からまともな味噌汁の香りがする‼急いで着替えて皆のいる部屋に行く。
「「二代目、おはようございます‼」」組員は朝からうるさい。
「よう、光輝。朝飯作った。世話になるんだから、家事くらいするぜ。それにしてもここの台所すげーな。冷蔵庫はでかいし、中にいっぱいもの入ってるし」
「組員みんなの分もあるからな」
「それに、鍋とかでかいの‼寸胴鍋?それで味噌汁作ったんだけどどうかな?」
「「兄貴のみそ汁最高っス」」
「二代目、兄貴は俺の服のほつれも直してくれたんです。俺は気にしてなかったのに」
――オカンみたいだな
「どれ、味噌汁をひとつ」俺は雷に打たれたように味噌汁でやられた。
「よかったら、他のもどうぞ。もちろん皆さんで」
「「兄貴、バンザーイ!」」組員はテンションマックス。
「喜んでもらえて助かるよ」
@東海組「はぁ、でっかい屋敷。悪いことしなくても、この屋敷の一部で上納金ができそう」「それを言ってはなぁ…」 光輝が入り口でトラブってる「2代目が直々に来たのに追い返すのか?それがこの組の仁義なのか?」「光輝、この門?どうする?俺なら壊せるけど?」「様子見。破壊もご近所のカタギさんには目に毒だろう?」「ようこそおいで下さいました。2代目。後ろの二人は?」「俺のSPだ」「入り口でトラブルがあったようで、取り次いだ者には厳重に注意をしておきますね」 揉み手をするようにニコニコしている。 応接室に通された。「単刀直入に聞く。上納金が何故今月は多い?理由をはっきりさせてほしい」「それはですねー。こういうことですよ」 昇と涼は後ろ手に縛られて、俺は頭に銃口が当たっている。「いやぁ、林組の組長さんはよくしてくれます」 組長、暖炉から登場。暖炉の火と思われていたものは映像で本人が奥に潜んでいた。「西谷組の傘下は薬に手を出せないから窮屈で仕方なかったんですよ」「林組を潰してくれたみたいですね。俺の大事な…」「大事なってわりには組長が早々に脱走ってことで、組員の士気も下がり手を下さなくてもって感じでしたよ?」「うるせーな、クソガキが!」「それで、東海の親分はこの組長を匿った礼金が上納金になったんですか?」「まぁ、それもあるが。いずれ俺が仕切る組だ上納金に多少ポケットマネーが混ざってても問題ないだろう?俺の組になるんだから」「はぁ、そうか」「では、光輝組長さようなら」そして銃に力を込めた。「昇!涼!」光輝は呼んだ。「「イエス、ボス」」昇も涼もとっくの間に仕込みナイフで縛られた縄を解いていた。 光輝に向けられている銃を蹴り飛ばし、逃げようとする林組長・東海組長二人を気絶させる。その後、わらわら騒ぎを聞きつけて湧いてきた組員に、「西谷組、二代目光輝とそのSPだ」と名乗った上でかかってきた東海組員を昇が気絶させ、涼が縄で縛るという作業を繰り返した。その時、撃鉄の音を感じ取った昇が光輝の方へ寄った。「あー、左腕撃たれたっぽいなぁ」――昇…「で、どいつだ?」「俺がもうあいつの肩の骨を撃ちましたよ、なんか叫んでるやつ。打たれ弱いなぁ」「昇、動けるか?俺はSPだぜ?この状態でも涼に勝てるよ」と笑った。「今日の昼飯とか夕飯とか掃除とか
俺は昇と涼を呼び出した。「さっき来た幹部なんだが、どうも怪しいといえば怪しいんだよな。上納金って傘下の組が上の組に収める金な、先々週も今日もよこしてるんだよな。平均月1回かな?どう思う?」「納めるだけの何をしているか、理由が知りたい感じかな?」「おぉ、昇は冷静だな」「本音はその組がクロだけどね」「私は理由も何も怪しいことだらけ、クロ決定!」「とりあえず理由を知りたいな」「正直に話すかだけどね、その上でまた3人で乗り込む?」「かもな。親父の代からの傘下の組なんだが…」「で、組の名前は?」「東海組。ここ最近で急成長してるな」「理由なんて聞き出せるのか?」「やってみる。できなきゃ乗り込む」「了解。俺は明日の朝飯の心配でもすることにする」「そんじゃ私は組員の稽古」「寸止めがお前自身の稽古になるんだからな!」と昇が釘を刺した。翌日「今日の朝飯はいつもよりも手抜きになってしまいました。ごめんなさい」「兄貴は頭を上げてください!これは…」「にゃんこ飯にと思って丼にご飯をよそってみました。どうぞ盛大にご飯に味噌汁をかけてください!」「俺は兄貴の味噌汁で茶碗3杯はいけます!」「「俺も」」と組員がそこかしこから声を上げた。「皆さんありがとうございます。でも、にゃんこ飯も美味しいので召し上がってくださいね」 涙を流しながら味噌汁をご飯にかけつつにゃんこ飯をかきこむ組員が続出。「にゃんこ飯もうまいっス。さすが兄貴」「おはよう、光輝」「「おはようございます!二代目‼」」「今日は珍しいな。俺は初めて食べるぞ。味噌汁の匂いに誘われるように起きたが、にゃんこ飯か…」「光輝ー、皆さんにあさのあいさつしてない」――オカンだな「光輝は理由聞けそうなのか?わかったのか?」「探りを入れている段階だ。わかり次第動くことになるだろう」 コソコソ話していると「二代目、理由がわかりました。やはり林とつながっていたようです」「口は割れそうか?証拠は掴めそうか?」「難しいと思われます。東海組の狙いは西谷組の乗っ取り。簡単に証拠を残さないでしょう」光輝は「ふぅ…」とため息をついた。「昇、涼、東海組に行くぞ。3人で。昇も涼も銃を携帯すること。それから、SPだということ忘れないようにな(笑)銃は肩の骨を狙うこと。死人は出したくない。カタギの皆さんには
そして昼飯「「兄貴―‼俺はどこまでも兄貴についていくっス」」と男たちの咆哮が屋敷の中に響いた。「ありがとう。でもついていくのは光輝な。二代目だろ?」「「ウッス」」「光輝、お茶漬け美味くいってるか?」「あの男たちのリアクションでわかるだろう?」「俺は光輝がどう思ってるかを聞いたんだ!」――俺だけ特別枠…「いつも通り美味いよ。なんかチクショーって感じ。多分涼の想いだなチクショーは」 涼は無言で食べている。「昇ー、私最近ダイエット気味だから少なめで」「そういうのは食卓を囲んだ時に付近にいる男たちに言ってくれ。メニューがどうしても肉料理が多いんだよ。核家族単位だったら個人的にできるが、この人数じゃ無理だ。セルフコントロールで頑張れ」「午後は洗濯に掃除だな。洗濯物もいっぱいだし、屋敷は広い。楽しく頑張ろー」――昇は家事大好きだなぁ…。洗濯物は組員全員分だし、屋敷中掃除なのに、楽しい?「廊下長くてひゃっほーう!」――小学生のようだな…「光輝も仕事しろよ。お前は何するんだ?」「改めて聞かれるとなぁ…。アレ?俺は何するんだ?あ、幹部が来るから会うのかな」「ああ、上納金ってヤツかあ。それがここの収入ね。それでみんなの食事を作ってるんだ。やっぱり節約していかなきゃだよ。無駄遣いはダメだよ」――完全主夫だな…「幹部さんたちは仕事何してるんだ?」という昇の問いに、俺は「ヤクザな仕事」とだけ応えておいた。昇にはまだ半分はカタギの状態でいてほしい。って俺のワガママな願望だけどな。「二代目、今月分です。お納めください」「先々週も同じ額を入れてもらってと思うが?」「私のところが頑張っている証拠ですよ」と言ってその男は笑った。――怪しい…。こいつが匿ってるんじゃないのか?林組の組長から匿い料をもらってるとすればガテンがいく。短絡的過ぎか?昇にも相談してみよう夕飯…念願の牛丼‼ 丼も買って準備万端。「さて、盛り付けよー!このくらいは涼も手伝えよ」 そう言い、双子による盛り付け大会のようなものが始まった。――同じ顔…当り前だけど「出来上がったやつは持っていってください!」 一応丼を全部使いきるまで盛り付け続けた。100人前。「全員にいきわたってるかな?」「「ウッス、兄貴」」返事がよい。――100人以下なんだなぁ。把握してないと昇に
「昇はどう見る?」――俺は裏切り者について質問したんだけどなー「皆さん、鉄板焼きすごく満足そうに食べてくれました」――そういうことじゃないんだよな「涼はどう見る?裏切り者がいるとして目星つくか?」「いやぁ、正直昇の料理に夢中で見てなかった。ごめんなさい」――NO緊張感。いいんだけどさぁ「北条はまだいるってのはハッタリかねぇ?」「林組の中に北条がいたんじゃないか?壊滅させちゃったけど」「あぁ、そういう意味か」と光輝も納得。「林組の組長とか逃げた奴の中に北条がいるのかもよ」と涼。「その線もアリだな」光輝が元気になっていく。やはり自分の組の人間は疑いたくないという気持ちで心が沈んでいたようだ。「どこにいったんでしょうね?」「匿ってる組織か隠れ家があるのかなぁ?」と涼がスルドイ。――俺、同じ顔二人に囲まれどうしよう。今更だけど…。ってそうだよな。匿われてるかもしれないし隠れてるかもだよな「今後はどうしようか?涼は組員を鍛えてくれよ。こっちの兵力の底上げ。残ってるとかは言うなよ」「俺は?」昇が俺に問う。当然の流れだ。「あとは普段通りに過ごして、向こうがボロを出すのを待つしかないな」――今日も芳しい味噌汁の匂いだ「おはようございます」「「おはようっス、兄貴!」」今日も元気だ…。いいことだが。「おはよう」あくびをしながら光輝が現れた。「「おはようございます、二代目‼」」「光輝、朝弱いのか?あくびしながらとかだらしない!」――朝から怒られた…凹む「そうだ!すき焼きは難しそうだから、牛丼と思って必要な丼の数がわかるか?」「今日のうちに調べる~」「あー、朝の光輝はなんだか頼りないなぁ。もっとシャキっとしてるといいのに」――ほぅ、シャキッとしてる方がいいとな「ところで、牛肉を皆さんに振舞うのはかなりの勇気がいるけど光輝は大丈夫なのか?」「何も思わないが?」光輝としてはその質問自体が不思議だった。「牛丼って卵黄が乗ってるよなぁ。大量の卵白どうしよう?卵自体をなくすか?メレンゲが大量にできそうだ」「スイーツを作るってのは?」我ながらいい提案をしたと思う。「全員分にならないかもだから却下かなぁ。やっぱ卵ナシがいいのかな。まずは丼がないといけないんだけど」 昇は光輝を若干睨み付けるように見た。――俺を凝視ー‼「光輝!午前