「そうなんだぁ。わぁ〜じゃあ、わたしも参加できるね〜ギルドの依頼の時も参加するつもりだけど……」(ん? 珍しく積極的というか……気を使ってる感じじゃないな。)「参加は良いけど……いつものアリアじゃないね? 魔物や魔獣の討伐に参加してくれるのは助かるけどさ」 ユウヤが問いかけると、アリアは少し照れたように頬を染めた。視線をわずかに逸らし、指先で服の裾をいじる。「だって……せっかくユウくんと同じパーティになったのに、別々に討伐とか薬草を採集って寂しいもんっ」 その言葉に、ユウヤは納得した。アリアの想いを知り、心が温かくなる。「うん。一緒に討伐に行っても問題ないでしょ……冒険者になる前に低級の魔物をたくさん討伐して攻撃も受けなかったし、魔力切れにもならなかったしなあ」 ミーシャも自信満々に、ユウヤの言葉に同意した。「うん。ありがと♪」 アリアは嬉しそうに微笑んだ。その笑顔は、花が咲いたように明るい。 ユウヤは、心配そうに見つめる長老たちの方を向き直し、依頼として受けると話した。「俺たちは冒険者で、魔物と魔獣の討伐依頼として引き受けようと思います」 ユウヤがそう告げると、長老の顔色が悪くなり、後ろについてきていた者もオロオロとして、二人で顔を見合わせて困った表情になっていた。その様子に、ユウヤは少し呆れる。(まあ……元々は勝手に二人で魔物討伐をして帰るつもりだったので、報酬は元々無かったわけだし。でも魔獣討伐を無報酬で頼むつもりだったんだ?) ユウヤは、彼らの困惑を察し、口を開いた。「まあ、そうですね。でも……その感じは、支払いが難しいみたいですね」「すみません。小さな村でして、擬態スキルを持っている者が人間に擬態して野菜や金物を近くの人間の村まで売りに行って人間のお金を得て、調味料や雑貨、薬を買って、余ったお金を僅かに貯めてあるだけでして」 長老は申し訳なさそうに説明した。その声には、村の窮状がにじみ出ていた。「そうですか。まあ……報酬は必要ないので、ちょこちょことここに遊びに来て薬
Last Updated : 2025-07-09 Read more