白井裕司(しらい ゆうじ)と結婚して三年目、夏目典子(なつめ のりこ)が最も愛していた姉が不幸にも亡くなった。亡くなった時、姉は一糸もまとわぬ姿で、その死に様は極めて無惨だった。検死報告によると、死の直前に複数回暴行を受けていたことが判明した。姉が最後に会った人物は、裕司の初恋である麻里子だった。記者である典子は泣き喚きもせず、密かに証拠を集めて姉の仇を討とうとしている。しかし、楚山麻里子(そやま まりこ)を告発しに向かう途中、裕司に拉致され、家へ連れ戻されてしまった。部屋には姉のヌード写真が999枚も飾られている。裕司はスマホを彼女の前に差し出し、気だるそうな口調で言った。「典子、集めたものを渡してくれ。姉さんのヌード写真が世間に広まって、死んだ後まであれこれ言われるのは嫌だろ?」スマホのカメラは部屋を正面から捉えており、起動ボタンを押すだけで、即座に姉のヌード写真が世界中へライブ配信される!典子は震えながら、五年間愛し合ってきた夫を見つめ、ふと滑稽に思える。麻里子は姉を死に追いやったというのに、彼は麻里子を守るために、こんなにも非道なことをしたのだ。「裕司、人を殺せば命をもって償う。これが世の道理だ。これは当然の報いよ。あんたの庇護が、いつまで通用すると思う?」裕司はただそこに座り、平然とした口調で言った。「典子、あの夜は姉さんが酔ってチンピラに絡まれた。屈辱に耐えきれず自殺しただけで、麻里子には関係ない。一分だけ時間をやる。ものを渡せば、今回のことはなしにしてやる。それに、こんな些細なことで記者証を剥奪されたくはないだろう?」彼の一言ごとに、典子は全身が凍りつくような寒気を感じてる。彼の目には、姉の死は取るに足らないことで、加害者の麻里子を守ることこそが最優先事項だった。姉が亡くなった直後、彼女は証拠を突きつけて麻里子を法の裁きにかけようとした。だが彼は言った。「典子、お前には彼女をどうすることもできない」実際、裕司の庇護のもと、麻里子は依然として傲慢でわがままな令嬢のままだった。「典子、まだ決められないのか?残りはあと十秒だ」裕司の冷たい声には揺るぎない自信がにじんでいた。その瞬間、典子の心は引き裂かれるように粉々になってる。これが、彼女が極貧の中で、バイトを掛け持ちして
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