雅弘は、彼女の胸の内を見抜いたように、鋭く言い放った。「お前が劣っていたのは、品のなさ、人を切り捨てる冷たさだ!そして一番大事な、人間としての徳を失ったからだ!亮介は目が曇ってなんかいない。だからこそ、お前みたいな反省もできない偽善者を選ばなかったんだ!」その言葉に、明菜は一瞬、息をのんだ。だが次の瞬間、ふっと笑みを浮かべる。「偽善者ってところはやっぱり、あなたからの遺伝かもしれないね」「……なんだと?」雅弘の目が見開かれる。「自分が何をしたか、もう忘れたの」明菜は細めた目で見返した。「立派な教師ぶって、何も頼りのない学生に何をしたか。あんな汚いやり方をしておいて、よく人を批判でき
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