「彼が人殺しかどうかを決めるのは、あなたじゃないわ」亜夕美は根っからの仲間をかばう性格で、柏原に解決の意志がないことを見抜くと、交渉を打ち切った。「穏便に済ませる気がないなら、結構よ。法廷でも警察でも、好きなところへ持っていきなさい」彼女は口元を冷たく歪めて笑った。「ただ、一つだけ覚悟しておいて。今回の騒動、どちらが先に手を出し、どちらが侮辱したか――現場には映画用のカメラが回っていたのよ。山本克典の怪我が『不幸な事故』か『自業自得』か。警察が面白い結論を出してくれるでしょうね」彼女は三郎を振り返った。「三郎。江口さんに連絡して。今すぐここへ呼んでちょうだい」柏原の顔色が微かに変わった
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