第51話 姑が現場を盗み聞きしていたことを、伝えるべきか 翔太が口を開く間もなく、蓮は細長い目を細め、鋭い眼光を彼に向けた。 「なんだ、その表情は?俺の言うことが間違ってるとでも?」 「……」翔太は言葉を失った。 間違ってるかどうか、自分でわかってるだろ? これじゃ、五十歩百歩じゃないか。 「お前の言う通りだよ!」彼の良心もすっかり腐っていた。 蓮は自分の妻がもうすぐ一階に降りてくることを思い、このよそ者に妻の美しすぎる姿を見られるのが我慢ならなかった。 そこで追い出しにかかった。 「よし、もう帰っていいぞ!俺は新婚期間中だ……少しは遠慮しろ、いつも俺たちの邪魔をしに来るんじゃない」 「……」 おいおい、誰が遠慮してないって? 「これから一週間、自主的に消えろ。姿を見せるな」蓮は何かを思い出し、丁寧に礼儀正しく付け加えた。「頼む!」 「……」翔太は言葉を失った。 この、色ボケで友情を忘れた野郎め。 誰が好き好んで来るもんか。 もしまた来たら、俺は犬だ。 彼は怒りに任せて立ち上がった。「帰る。見送りは無用」 蓮は眉を上げた。見送り?随分と自意識過剰だな。 翔太が去って間もなく、美月が二階から降りてきた。 蓮はすぐに駆け寄った。「
Last Updated : 2026-06-27 Read more