「それで?今日の撮影はどうでしたか?」「素人とは思えない出来栄えだったぜ?な、美幸!」「......美幸君に聞いたのに何故翔汰が答えるんですか?」買ってきたケーキを食べながら話していると、晴と翔汰はバチバチと火花を散らし始めた。その様子を他所に澪里が「ヨシ君イチゴあげるー!あーん!」と言ってきたので美幸はありがたくいただくことにした。「おい!何イチャイチャしてやがる!イチゴが食べたきゃオレがやるのに!」「そうですよ、澪里!抜け駆けは禁止と言い出したのは貴方でしょう!」「......"抜け駆け"?」"抜け駆け"とはなんだろう、そう思った美幸が聞く前に、「早い者勝ちだよー!」と澪里が美幸に抱きついてきた。そして「ケーキ美味しいねぇ!」と美幸に頬づりをし始めた。「わっ!ヨシ君お肌すべすべ!手入れどうしてるの?」「い、いえ。特別な事は何も......」「美幸は昔からハトムギ愛用よ」「まさかのプチプラ!やっぱり食生活もあるのかなぁ......?」「ヨシ君の料理、栄養バランス良いし」そう褒められると美幸は照れくさくなってしまう。自分としては当たり前の事をしているだけだからだ。それがこんなに評価してもらえるなんて......。作った甲斐があるものだ。「そーだ。よっしー最近ログインしてないよねー?」「あ......忙しくて夜も爆睡してました......」「じゃー、今日クエスト行こーよ!そろそろ新しい武器作りたいし!」聖からのゲームの誘いに美幸は嬉しくなって、「分かりました!是非ご一緒させて下さい!」と言った。すると、聖は少し黙って何かを考えているようだった。「?聖さん?」「よっしーさぁ、いつも敬語じゃん?もういいと思うんだよねー」「名前も"さん"付けだし」そう聖が言うと、他のメンバーも「そうだ!」と気がつくのだった。「い、いえ、それは一応雇われてる身ですし......。お名前も流石に呼び捨ては恐れ多いと言いますか......」「じゃー、名前は"さん"付けでも良いから敬語はとってよー」「そーだぞ!敬語とか距離感じて寂しいじゃんか!」「は、晴さんだって敬語じゃないですか!」「晴のはキャラだからいいんだよ」と真顔で言われてしまって、美幸は後がない状態だった。「わ、分かった......。敬語は無くす......努力する」「これで良い?」
Última actualización : 2026-08-22 Leer más