卒業旅行で、恋も終わりました의 모든 챕터: 챕터 11 - 챕터 12

12 챕터

第11話

「仕事に集中しな。図面がちゃんと仕上がると、それだけで結構気が晴れるよ」入社して最初の1か月は、とにかく忙しかった。休日出勤も珍しくなく、帰る頃には日付が変わっていることも多かった。そんな中、ときどき知らない番号から電話がかかってきた。最初の週は3回、次の週は5回。3週目に入る頃には2日に一度くらいかかってくるようになったが、一度も出なかった。ある日の深夜1時過ぎ、まだ事務所で図面を直していると、突然一通のメールが届いた。どう見ても悠のアドレスからのメールだった。【柚葉、お願いだから追加して】私はそのまま無視した。5分もしないうちに、またメールが届いた。今度はアドレスが変わっていた。【ただ、元気にしてるか知りたいだけなんだ】それも無視した。そのあと、もう一度メールが届いた。【今どこにいる?無理に会おうとはしない。ただ、元気にしてるかだけ知りたい】そのメールを見て、少しだけ迷った。それでも結局、無視して削除した。「こんな時間に連絡してくるの、彼氏?」急に声をかけられて振り返ると、いつの間にか知佳が後ろに立っていた。「元彼です」「ああ、そっちね」知佳は持っていた缶コーヒーを一本、私の机に置いた。「元彼なら、なおさら放っときな。それ終わったら今日はもう帰って寝て。明日9時からクライアントと打ち合わせなんだから」「はい」スマホを伏せ、またCADの画面に戻った。最後の寸法線を入れ終えた頃には、もう3時を回っていた。部屋に帰って明かりを消し、ベッドに横になると、天井の染みが目に入った。ぼんやりした形が、どこかリンファ山に似ていた。私は寝返りを打ち、壁のほうを向いた。入社して2か月目には、初めて一人で任された案件を仕上げた。社内レビューでは、知佳に空間構成を褒められ、それを聞いた部長も私の図面をもう一度見た。その日の帰り、美咲からメッセージが届いた。【白井くんが柚葉の住所聞いてきたよ。もちろん教えてないけど】【それと、雨宮さんもあちこちで柚葉のこと聞いてるみたい。どこに行ったのか探してるっぽいよ】歩きながら返した。【たぶん見つからないよ】【白井くんがそっちまで探しに行ったらどうするの?】【どこにいるかも、どこで働いてるかも知らないから大丈
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第12話

夕依は茶封筒をこちらへ差し出したが、私は受け取らなかった。「……中、見てみて」夕依の顔を見てから、ようやく封筒を受け取った。封筒の中に入っていたのは、セイラン湖で撮った写真だった。湖畔の手すりの前で、悠と夕依が並んで笑っていた。後ろには青い湖とリンファ山が広がっていた。写真を裏返すと、夕依の字でこう書かれていた。【ごめん。あのとき、私、自分が何してるかわかってた】私は写真を膝の上に置いた。夕依の目がまた赤くなった。「柚葉の言うとおりだった。私、本当はわかってたの。悠の彼女だと思われるの、嫌じゃなかった。むしろ、周りにそう見られるのがちょっと嬉しかった」夕依は俯いた。「ただ、そう見られるのが嬉しいだけだって、自分に言い聞かせてた。悠が好きなわけじゃないって。でも……」「本当は好きだったんでしょ」夕依は唇を噛み、小さくうなずいた。「……うん。高校の頃からずっと好きだった。大学に入って、悠が柚葉と付き合い始めて……そのうち諦められると思ってた。でも、無理だった。だから、ずっと2人のそばにいた。2人きりになりそうなときも、私が一緒についていってた」夕依は、周りのざわめきに紛れそうなほど小さな声で続けた。「柚葉がいなくなって2週間くらいして、悠と喧嘩したの。私のことは一度も好きじゃなかったって。それに、周りに勘違いさせてたのも私だって言われた。柚葉と別れたのも、私のせいだって」私は黙って聞いていた。「悠の言ってること、間違ってないと思う。でも、それだけじゃない」夕依は顔を上げた。今度は目をそらさなかった。「でも、全部が私のせいだったわけじゃないと思う。悠だって、私が何してるかわかってたはずだよ。周りに勘違いされたときに違うって言うこともできたし、私が近づきすぎたなら、距離を置くことだってできた。でも、しなかった」夕依は膝の上で手を握りしめた。「私も悠も、自分のことばっかりだったんだと思う。柚葉がどう思ってるのか、ちゃんと見ようとしてなかった」そのとき、構内アナウンスが流れた。そろそろホームへ向かう時間だった。私は写真を封筒に戻し、夕依に差し出した。「これ、返すね」「でも……柚葉に持っててほしくて」「ごめん。もういらない」私は立ち上がり、バ
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