結婚式で裏切った夫へ、三年後の私からの答え私、小松文絵(こまつ ふみえ)が上条雅樹(かみじょう まさき)と結婚した当日、上条家の養女が身を投げて自殺しようとした。
雅樹はその養女のために、ウエディングドレスを着た私を置き去りにし、毅然として逃げ出した。
来賓たちの嘲るような視線を前に、私は公然と結婚相手を募集――「今日ここへ上がって私と結婚式を挙げてくれる人がいれば、私はその人に嫁ぎます」と。
三年後、雅樹は養妹を連れて上条家へ戻って来た。
私はちょうど本革のソファに腰を下ろし、薬膳料理を口にしながらドラマを見っていた。
雅樹は、ふくらんだ私の腹を凝視し、歯噛みして言った。
「その腹の中の野郎は誰の子だ?」
私は薬膳料理をひと口含み、かすかに笑んで言った。
「もちろん、上条家の子だよ」