かつてプレイしたゲームの中で、感情表現のリアルさに衝撃を受けたのは『The Last of Us Part II』だ。登場人物たちの怒りが単なる演出ではなく、物語の核心に深く関わっている。特にエレイの怒りは、プレイヤーに複雑な感情を呼び起こす。彼女の表情や声、仕草から滲み出る感情が、ゲーム内の選択に重みを与えている。
この作品が他のゲームと違うのは、怒りを単なるプロットデバイスとして使わず、キャラクターの人間性を掘り下げる道具として用いている点だ。プレイヤーは怒りの感情を共有しながら、同時にその危うさも感じ取ることになる。ゲームの終盤にかけて、怒りがどのように人間を変容させるのか、考えさせられる仕掛けが随所に散りばめられている。