「デッドプール」のドーパインドは、まさに
下っ端キャラクターの美学を体現している。彼の存在感は決して主役級ではないが、ウェイド・ウィルソンとのやり取りで光るユーモアと絶妙なタイミングのツッコミが、作品に深みを加えている。特に彼が「これは赤いベルトを締めるレベルだ」と冗談を飛ばすシーンは、脇役が主役を引き立てる最高の例だ。
『スター・ウォーズ』シリーズのストームトルーパーも忘れられない。特に『エピソード4』で「何も聞こえなかった」と発言するTK-421は、たった一言で伝説的な存在に。このキャラクターが後にファンの間でカルト的人気を博し、スピンオフ漫画が作られるほどになった事実は、小さな役の持つ可能性を証明している。
日本の作品では『銀魂』の長谷川泰三が秀逸だ。「ミスター落ちこぼれ」として登場しながら、その人生のどん底ぶりが逆に愛嬌となり、物語に絶妙なアクセントを加える。新八や神楽のような主要キャラとの絡みで見せる人間味が、作品全体のバランスを完璧に整えている。