英語圏の映画翻訳でよく見かける表現の一つに『Tell it like it is』があります。これはストレートに事実を伝えるニュアンスで、特にドキュメンタリーやハードボイルドな台詞回しで効果的です。
『John Wick』シリーズの主人公のように寡黙だが核心を突くキャラクターにぴったりで、日本語字幕では「ありのままに話せ」と意訳されることも。逆に『The Social Network』の早口な技術説明シーンでは、このフレーズがリアリティを生む潤滑油になるんですよね。文化的背景を考慮せず直訳すると違和感があるので、翻訳者の腕の見せ所と言えます。
言葉を直訳すると「店の入口に掛かっている暖簾に腕で押し当てる」という光景になります。
僕が英語話者に説明するときは、まずその視覚イメージを共有します。暖簾は向こう側にいる人を遮る柔らかい布で、腕を押し込んでも相手は動かず、結果として努力がほとんど意味をなさない状況が想像できます。そこから意訳として「a futile effort」や「an effort that produces no result」という説明に繋げます。
具体的な日本語の用例を見せると理解が早いです。例えば「彼に頼んでも暖簾に腕押しだ」は「Asking him is a futile effort; he won't respond」と訳せます。こうした順で視覚→意味→英語訳を提示すると、ニュアンスが伝わりやすいと感じます。