英語版では「draw me a sheep」が直訳調なのに対し、日本語の「羊の絵を描いて」はより自然な口語表現です。王子の無邪気さが伝わりやすくなっています。
砂漠の描写では、英語版が「vast expanse of sand」と物理的な広がりを強調するのに対し、日本語版は「果てしない砂漠」と情緒的な表現を選んでいます。翻訳者の文化背景が反映されているようで、どちらも魅力がありますね。物語の核心は変わらないものの、言語ごとのニュアンスの違いを味わう楽しみがあります。
2026-08-15 09:23:31
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Ruby
本通
会社員
英語版で気付いたのは、バラのセリフの微妙なトーン変化です。「I am not an ordinary rose」という強調表現が、日本語では「ただのバラじゃないの」と柔らかくなっています。
読むたびに新たな発見がある『星の王子さま』は、フランス語原版と英語訳版で微妙なニュアンスの違いがあるのが興味深い。たとえば、王子がバラに「tu es belle」と言う場面は、英語では「you are pretty」と訳されることが多いが、原語の「belle」には「美しい」というより深い精神的な美しさが含まれている。
翻訳によって失われるニュアンスもある。フランス語の「apprivoiser」は「飼い慣らす」より「絆を築く」に近い概念で、英語の「tame」では友情の深さが十分に伝わらない気がする。特にキツネとの対話シーンは、原書の詩的なリズムが英語ではやや平坦に感じられることも。
それでも英語版には英語ならではの魅力がある。センテンスの簡潔さがサン=テグジュペリの直截なメッセージを際立たせ、特に「大切なものは目に見えない」というテーマがクリアに伝わる。両方を読み比べると、作品の多層性をより深く味わえる。