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この表現、確かにインパクトはあるけど、ビジネスシーンで使うにはちょっと危険な香りがしますね。
そもそも『片腹痛い』って、相手を馬鹿にしたようなニュアンスが強いですよね。『そんなこと言われても笑っちゃうよ』って感じで。取引先や上司に使ったら、こちらの真剣さが疑われかねません。
それに比べて『驚きました』とか『意外なご意見ですね』なら、同じ驚きを表しつつも角が立ちません。言葉の選び方一つで、こちらの人柄や教養まで推し量られてしまうのがビジネスの世界。ユーモアを交えたい時でも、『おもしろいご発想ですね』くらいに留めておくのが無難です。
特に初対面やフォーマルな場では、相手の立場を考えた言葉選びが大切。クライアントとの信頼関係を築くために、表現のチョイスには神経を使いたいものです。
文化庁の『国語に関する世論調査』でも、こうした慣用句の誤用が話題になったことがあります。『片腹痛い』は本来『他人の言動がおかしくてたまらない』という意味ですが、最近では『馬鹿馬鹿しい』と混同する人も多いようです。
ビジネス文書で使うと、こちらの教養まで疑われかねません。例えば『お問い合わせ内容に片腹痛い思いを致しました』などという文面は論外です。代わりに『ご指摘の件、大変興味深く拝見しました』と表現すれば、相手の意見を尊重しつつ、こちらの立場も守れます。
日本語には『あきれる』を表す言葉がたくさんありますが、『呆然とする』『唖然とする』など、場面に応じて適切なものを選びたいものです。
若者言葉がビジネスシーンに浸透する例は増えていますが、『片腹痛い』はまだハードルが高いですね。SNSで友達とやり取りする感覚で使ってしまうと、思わぬ反発を招く可能性があります。
特に世代間で認識の差がある言葉は要注意。年配の取引先には『おっしゃる内容には驚きました』くらいが無難です。逆にITベンチャーなど若い組織では、砕けた表現も受け入れられやすいですが、それでも『笑』ひとつ添えるだけで印象が大きく変わります。
結局のところ、相手と状況を見極めることが大切。言葉はコミュニケーションツールですから、伝わりやすさを最優先に考えたいものです。
面白い質問ですね。若手社員が先輩の冗談に『片腹痛いわー』なんて返してるのを耳にしたことがありますが、あれはあくまで親しい間柄だからこそ。
ビジネスメールで『御社の提案には片腹痛い思いがしました』なんて書いたら大変なことになります。かといって『失笑しました』も上から目線で良くない。『興味深い内容でしたが、いくつか疑問点がございます』とポジティブに切り替える技術が必要です。
大切なのは、相手の意見を否定しない伝え方。『ユニークなアプローチですね』と一旦受け止めてから、『もう少し具体的な根拠を伺えますか』と促せば、建設的な議論に繋がります。