「猫の手も借りたい」という表現も、似たようなニュアンスを持っていますよね。誰かがいない隙にやりたいことをやるというよりは、人手が足りない緊急事態で助けを求める意味合いが強いですが、どちらも「特定の状況下で普段とは違う行動を取る」という点で通じるものがあります。
もう一つ思い浮かぶのは「獅子は子を千尋の谷に落とす」という諺です。厳しい状況であえて手を引くことで、相手の成長を促すという意味で、これも「鬼がいない間に自立を促す」という解釈が可能かもしれません。どちらも、見守る側の複雑な心境がにじみ出ています。
面白いことに、英語には「When the cat's away, the mice will play」という表現があります。日本語訳すると「猫がいなくなるとネズミが遊びだす」で、まさに「鬼の居ぬ間に洗濯」と同様の意味。文化が違っても同じ発想が生まれるのは興味深いですね。
諺の面白さは、短い言葉に込められた人間観察の深さにあると思います。似たような状況を指す言葉でも、文化や時代によって表現方法が変わるのが魅力的です。