最近観た中で強烈に記憶に残っているのは『The Last of Us』のエピソード3だ。ゲーム版のファンとしては、このエピソードがオリジナルストーリーとして描かれたことに最初は戸惑ったけど、ビルとフランクの関係性が時間をかけて丁寧に紡がれていく様は胸を打つものだった。特にフランクが末期を迎えた後のビルの選択——あの静かな覚悟と、最後のディナーシーンで見せた笑顔は、悲しみよりも深い何かを感じさせた。
このエピソードがすごいのは、ゾンビものという枠組みを超えて、人間の愛と喪失をこれほどまでに繊細に描ききった点だ。アクションやサスペンスではなく、ひたすら等身大の感情に焦点を当てた構成が、かえってトラウマ的な印象を残す。視聴後しばらくは、画面が暗転したあとの余韻に浸っていた。こういう作品こそが、エンタメの持つ力を証明している気がする。