ディーゼルパンクの世界観って、蒸気機関から内燃機関への過渡期の雰囲気がたまらないよね。'Frostpunk'はそのジャンルで異彩を放つ作品だ。極寒の世界で社会を維持するシミュレーションゲームだけど、石炭を動力源にしながらもディーゼルエンジンのような重厚なテクノロジーが随所に登場する。
特に印象的なのは、エネルギー供給のバランスを取りながら道徳的な選択を迫られる点。暖房用の蒸気配管と大型ドリルの動力源として、まるで初期の石油時代を思わせる技術が物語の核になる。開発元の11 bit studiosは、スチームパンクとは一線を画す「凍結した産業革命」の美学を見事に表現している。プレイしていると、19世紀末の技術革新期に生きた人々の葛藤が伝わってくるようだ。