Jun Takahashiの世界観を理解するには、彼の根底にあるアートとストリートカルチャーの融合を見逃せない。
特に最新コレクションでは、80年代のパンクバンドのアルバムジャケットやインディーズ漫画のタッチが随所に散りばめられていた。『Akira』や『Devilman』のような過激なビジュアルが、高級ファッションとどう衝突するかを追求しているのが特徴的だ。素材の選択でも、レザーと透け感のある生地を意図的に組み合わせることで、破壊と繊細さの共存を表現している。
面白いのは、彼が若い頃にハマったというアンダーグラウンドミュージックシーンのエネルギーを、30年経った今でも切り口を変えて昇華し続けている点。コレクションのバックステージでは、実際に彼のお気に入りバンドの楽曲が流れていたというエピソードも頷ける。