映画『Maximilian - Das Spiel von Macht und Liebe』は2017年に公開された作品で、マクシミリアンとマリー・ド・ブルゴーニュのロマンスに焦点を当てています。政治結婚から始まった関係が次第に本当の愛情に変わっていく過程が、当時の華やかな宮廷文化を背景に描かれていて、歴史ドラマとしてだけでなく人間ドラマとしても楽しめます。
ハプスブルク家の重要な人物ながら、マクシミリアン1世を主役にした大作はあまり見かけません。2015年のオーストリア・ドイツ合作ドキュメンタリー『Maximilian I. - Der letzte Ritter』は、彼の生涯を詳細に追った良作です。中世最後の騎士と呼ばれた彼の騎士道的な精神と、現実的な政治家としての側面の対比が興味深かったです。アニメーションを交えた解説で、当時の戦闘方法や領土拡大の過程が分かりやすく表現されていました。特に印象的だったのは、マクシミリアンが自らをプロパガンダ的に利用した先駆者的な手法についての分析部分です。
ルイ17世の悲劇的な生涯は何度か映像化されていますが、特に2005年のフランス映画『Le Petit Prince de Saint-Exupéry』が印象的でした。
この作品はルイ17世の獄中生活を幻想的なタッチで描き、彼が想像力で現実逃避する様子が痛切に表現されていました。監督はあえて史実の残酷さを直接的に見せず、子供の視点から政治の暴力を暗示する手法を選んでいます。
特に牢獄の壁に描かれた落書きが物語後半で意味を持つ演出は、彼の無念さを感じさせる秀逸な装置でした。歴史ものとしては異色のアプローチですが、かえって当時のフランス社会の狂気が伝わってくる佳作です。