孤高の元皇太子妃は、女性嫌いの魔術師団長に執愛される〜甘く濃厚に溶かされる夜〜

孤高の元皇太子妃は、女性嫌いの魔術師団長に執愛される〜甘く濃厚に溶かされる夜〜

last update최신 업데이트 : 2026-08-16
작가:  Kaya방금 업데이트되었습니다.
언어: Japanese
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皇太子の夫と、親友に裏切られ、娼婦に堕とされた私を優しく抱きしめるのは… 訳あって、手袋を外せないはずの最強の魔術師団長だった。 ……そんな彼がついに!私、今夜こそ? 傷ついた彼女が手に入れる、極上の愛。 どんでん返しの溺愛ラブストーリー。 ※裏切られた孤高の元皇太子妃×女嫌いの魔術師団長

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1화

皇太子の裏切り(1)

 もう駄目。逃げられない。遂にあの人の逞《たくま》しい手が伸びてきて……

 今夜こそ、私は彼に蕩《とろ》けるほどに………

 ***

 「リーリエ。頼みがある。

 どうか皇太子妃の座を、ロベリアに譲って欲しいのだが。」

 「え?……ロベリアですって?」

 「そうだ。彼女が私の子を妊娠した。

 その子を正式な皇子として認知してやりたいのだ。だから、どうか頼む。」

 穏やかな春の午後の事だった。

 いつものように執務室で書類作成を手伝っていると、夫のエドウィン様に背中側から唐突にそう突きつけられた。

 振り向くと、見慣れた皇太子の夫がそこにいた。

 容姿は珍しい鶸色《ひわいろ》の髪に、灰色の瞳。

 いくつになっても上品で見栄えの良い…

 そんな夫の意味不明な申し出など、いつもと変わらない日を過ごしてきた私には、何の話か全く分からなかった。

 だから件《くだん》を飲み込むのに数秒かけ、漸くエドウィン様の言わんとする事を理解した。

 「本気で彼女を愛しているのだ。」

 皇室の法律は一夫一妻制である。

 執務机の椅子に座るエドウィン様の表情は、真剣そのものだった。

 つまりエドウィン様は私の親友と浮気し、子供ができてしまったから離婚してくれと懇願しているのだ。

 結婚してもう4年。

 いくら政略結婚とはいえ、私達は確かに愛し合っていると思っていた。

 それなのに———!しかもロベリアと!?

 急激に心臓が痛み出して、呼吸困難に陥りそうになる。

 だが平静を装い、私はいつも通り淡々と言葉を返した。

 「エドウィン様、それはできません。

 そもそも私達の結婚は政略。

 国にとってはもちろん、お互いにとっても重大な利益が関わっています。

 それを……今さら解消するなんて」

 違う。本当はこんな事が言いたいんじゃない。

 喉の奥で言いかけていた言葉は。気持ちは。

 私の唯一の親友と言えば伯爵令嬢のロベリアだ。

 彼女は数年前から皇太子妃つきの女官として私の側に仕えていた。それなのに。

 一体いつから——————?

 私の夫と親友がそれほど深い仲になっていたとは思いもしなかった。

 ロベリアも、今朝も普段と全く変わった様子はなかったのに。

 あの時、一体どんな気持ちで私に仕えていたのだろうか。

 ただ分かるのは……

 二人とも最低の裏切り者だということ!!!

 そう言いたかったのに、日頃から皇太子妃として威厳ある行動を取り、合理的に物事を進めようとしてきた習慣のせいで言えなかった。

 「はあ。やはり君はそうなんだな。

 所詮、損得勘定《そんとくかんじょう》や利益優先《りえきゆうせん》という価値観でしか私を見ていなかったんだ。冷たい人だ。

 だから私は君を愛せなくなったんだ。」

 「王族の結婚など、皆そのようなものです。

 結婚に夢を見るのは平民だけですよ。」

 「私はそんなのは嫌だ。…だからロベリアを愛したんだ。

 彼女はとても人間らしくて、可愛いから。」

 私は可愛くないのね。

 「とにかく離婚はできません。

 どうしてもロベリアが子を産むというのなら、その時は私の子として育てます。

 正式な皇太子妃でもない彼女があなたの子を産むなんて、法律に触れる愚かな行為ですよ。

 早めに手を打たなければ、争いの火種に」

 「だから君と離婚して……!!ロベリアと一緒になりたいと言っているんだ!!

 私はロベリアを愛している!!

 それに君には子供ができないじゃないか!!

 だから君さえ!!君さえうんと言ってくれたら全て丸く治るんだ!!」

 「何と言われようとできません。私達の結婚は絶対に解消させません。」

 「リーリエ!!たのむよ!!このままじゃロベリアも、私の子供も可哀想だ!!」

 エドウィン様。私は可哀想ではないですか?

 精一杯あなたを愛し、結婚してからのこの数年間、側で支えてきたつもりでした。

 それなのにあなたは全てを捨てて、私に去れと……?

 それなら私が愛していると言えば、あなたは信じてくれたのですか?

 離婚を思い留まってくれましたか。

 裏切ってすまないと、少しでも申し訳ないと思ってくれたのでしょうか。

 

 「ごめんなさいね。リーリエ。」

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53 챕터
皇太子の裏切り(1)
 もう駄目。逃げられない。遂にあの人の逞《たくま》しい手が伸びてきて…… 今夜こそ、私は彼に蕩《とろ》けるほどに……… *** 「リーリエ。頼みがある。 どうか皇太子妃の座を、ロベリアに譲って欲しいのだが。」  「え?……ロベリアですって?」 「そうだ。彼女が私の子を妊娠した。 その子を正式な皇子として認知してやりたいのだ。だから、どうか頼む。」 穏やかな春の午後の事だった。 いつものように執務室で書類作成を手伝っていると、夫のエドウィン様に背中側から唐突にそう突きつけられた。 振り向くと、見慣れた皇太子の夫がそこにいた。 容姿は珍しい鶸色《ひわいろ》の髪に、灰色の瞳。 いくつになっても上品で見栄えの良い… そんな夫の意味不明な申し出など、いつもと変わらない日を過ごしてきた私には、何の話か全く分からなかった。 だから件《くだん》を飲み込むのに数秒かけ、漸くエドウィン様の言わんとする事を理解した。 「本気で彼女を愛しているのだ。」 皇室の法律は一夫一妻制である。 執務机の椅子に座るエドウィン様の表情は、真剣そのものだった。 つまりエドウィン様は私の親友と浮気し、子供ができてしまったから離婚してくれと懇願しているのだ。 結婚してもう4年。 いくら政略結婚とはいえ、私達は確かに愛し合っていると思っていた。 それなのに———!しかもロベリアと!? 急激に心臓が痛み出して、呼吸困難に陥りそうになる。 だが平静を装い、私はいつも通り淡々と言葉を返した。 「エドウィン様、それはできません。 そもそも私達の結婚は政略。 国にとってはもちろん、お互いにとっても重大な利益が関わっています。 それを……今さら解消するなんて」 違う。本当はこんな事が言いたいんじゃない。 喉の奥で言いかけていた言葉は。気持ちは。 私の唯一の親友と言えば伯爵令嬢のロベリアだ。 彼女は数年前から皇太子妃つきの女官として私の側に仕えていた。それなのに。 一体いつから——————?  私の夫と親友がそれほど深い仲になっていたとは思いもしなかった。 ロベリアも、今朝も普段と全く変わった様子はなかったのに。 あの時、一体どんな気持ちで私に仕えていたのだろうか。 ただ分かるのは…… 二人とも最低の裏切り者だということ!!! そう言いたかった
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皇太子の裏切り(2)
 かつてこの宮廷で法を犯し、皇帝陛下と不貞行為を働いた子爵夫人は重い罰を与えられこの帝国を追放された。 今度もそうであって欲しかったのに。 ロベリアは全てが暴露され、皇帝陛下が事態を把握したはずなのに私の目の前に堂々と立ち、太々しく言った。 彼の子を妊娠した伯爵令嬢ロベリア。 美しい桜色の髪に金色の瞳。 社交界の花と言われる程の美貌の持ち主。 「陛下が特別に赦免《しゃめん》下さるそうです。 皇太子殿下の血を引く子供の母親だからと。 ……許してね?リーリエ。私、エドウィン様を愛してしまったの。 ここにはすでに愛おしい彼の子が宿っているのよ。」 彼女が大事そうに自身の腹を撫でた。 もしロベリアに会ったら何て言って罵倒してやろうか、非難してやろうかと考えていたのに。 いざ目の前にすると何も…… 情けないことに声さえ出てこなかった。 悲しくて。彼女が幸せそうに笑っているのが許せなくて。 その腹を割いて子を取り出せば、私のこの怒りや憎しみは終わるのだろうかと。 エドウィン様と寝たこの薄汚い泥棒の四肢を切り裂けば、気持ちは晴れるのだろうかと。 だが理性的に。取り乱すのは私の美徳としなかった。 落ち着いて。倫理的に会話するのよ。 「ロベリア。貴方のした事は法を犯す行為よ。 本気で子供を産むつもりなの? もしそうするなら、子供は私の子として育てるわ。 私、エドウィン様とは絶対別れないから。」 「……そんなの、ひどい! 私達、親友でしょう!?お願いよ! リーリエ!私にエドウィン様を頂戴? 愛してるの!彼を!彼も私を愛してくれてるし、子供の事も喜んでくれてるわ! 貴方さえ……!貴方さえ、うんと言ってくれたら!」  「……それはできない相談よ。 それにロベリア。明日からもうこの皇太子妃宮に来る必要はないわ。 貴方は解雇です。これまでご苦労様でした。 エドウィン様の子を産むか産まないかは… よく考えることね。」   その夜珍しくエドウィン様が一緒に寝ようと、私を寝室に誘ってきた。 もう随分とご無沙汰だったのに。 もしかしてエドウィン様もロベリアとの事を、反省してくれたのかも知れない。 複雑な気持ちだったが、ここで惨めに彼を責め立てる事だけは避けたかった。 「さあ、これを飲んで。」 先に寝室で待っていたエドウ
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皇太子の裏切り(3)
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娼館送りへ…(1)
 *** 「皇太子殿下を裏切って、下級騎士と姦通したんですって。」 「まあ!なんて淫乱な。確かになんか冷たい方だとは思っていたよ! それにあの見た目だもの。白銀の髪に豊満な胸。あの妖艶な青い瞳なんて、いかにも浮気しそうよねえ。 元皇太子妃のリーリエ様って。」 あの忌まわしい事件から流れる様に時が過ぎ、今日私は裁判で決められた通り【娼館】に送られる。 「不貞を犯した皇族が罰で娼館送りになるのはまだマシな方だよ! 処刑じゃなかっただけでも良しとしないと」 「元皇太子妃がねえ。御愁傷様。」 気づいたら帝国中に私の悪い噂が広まっていた。 これはエドウィン様が意図的に流したものと思われる。 愛するロベリアとわが子の為に。 連日のように行われた裁判で私はいつもの様に自分の無実を主張したが、すでに裁判員の貴族達は買収されていたようだった。 粘り強く主張し続けたが… 「私は無実です。」 「そんな男を淫らに誘惑しそうな顔して、嘘を吐くんじゃない。」 中には、私の顔や外見だけで暴言を吐く裁判員まで。 例の下級騎士までもが嘘の証言をした。 「リーリエ様に誘われて………」 こんな下劣な男など知らない。 私は不貞行為を犯していないのに、なぜ私だけが責苦を受けるの。 皇族専用席に座るエドウィン様が私を冷ややかに見下ろしていて、すぐ真後ろにはお腹を摩りながら微笑うロベリアの姿が。 エドウィン様……。 貴方は本当にもう、私を一欠片《ひとかけら》も愛していないのですね。 ロベリア。今貴方はどんな気持ちなの?親友だった私を地獄に突き落として満足?  結局裁判では、どれだけ無実を訴えても誰も私に耳を貸そうとしなかった。 一度植え付けられてしまった【淫乱】という汚名を注ぐ事は、非常に難しくて。 私が身体を許したのはただ一人、エドウィン様だけだ。 だがどんなに違うと言っても、この見た目が災いしてしまう。 疲れ果てた私はそのうち抵抗するのもやめてしまった。 皇族や王族に関わる熾烈な女同士の戦い。 歴史的に見てもあらゆる国でこういった事案はいくつも起こってきた。女によって政治が傾き滅んだ国さえもある。 いくら正妻でも、君主に新しい女ができればこういった争いに巻き込まれ、呆気なく命を落とすという事もざらにある。 どんな世界でも男と女がいる限り、
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娼館送りへ…(2)
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魔術師団長アイザックの誘惑(1)
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魔術師団長アイザックの誘惑(4)
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