モンゴル帝国の歴史を辿ると、チンギス・ハンの影響は現代モンゴルのアイデンティティの根幹に溶け込んでいる。首都ウランバートルの広場には彼の巨大な像が立ち、紙幣にも肖像が使われるなど、国家的なシンボルとして崇拝に近い扱いを受ける。
一方で、遊牧文化の継承という点では複雑な側面もある。伝統的なゲル生活や馬術は観光資源として活用される一方、若者の都市集中化で失われつつある習慣も少なくない。'The Mongol Khan'のような歴史ドラマが人気を集めるのは、過去の栄光と現代の狭間で揺れる国民心理の表れかもしれない。