風の谷のナウシカ'でユアンが初めてナウシカと対峙する場面こそ、彼の複雑な人間性が最も輝く瞬間だと思う。
軍人としての冷酷さと、少女の純粋さに触れた時の戸惑いが微細な表情の変化で表現されている。背景の廃墟と不気味な蟲の音が、彼の心の揺れを引き立てる。特に、ナウシカが傷ついたオームを庇う姿勢を見た時の、
銃口がわずかに下がる描写は言葉以上の説得力がある。
このシーンは単なる敵対関係を超え、価値観の衝突という普遍的なテーマを浮かび上がらせる。ユアンが初めて『正義』の相対性に気付く転換点として、何度見ても胸を打たれる。